生理痛/子宮内膜症/子宮筋腫について01

 

生理痛MENSTRUAL PAIN

今、若い女子高校生では生理痛がない人のほうが少なく、
生理痛があるのが普通といわれるほど女性のからだが変化しています。

生理は月経周期とともに子宮内膜と血液が排泄される過程ですので体の自然な働きですが、それがスムーズに進まないことで生理痛が起きます。

 

例えれば、リンゴが熟して木からぼろっと落ちるのには枝も平気ですが、熟していないリンゴを無理やりもぎ取ろうとすると枝には負担があります。
生理痛がある人は後者の形でムリに子宮内膜が剥がれるために生理痛が起きてしまうのです。

生理痛の原因には、内分泌系の失調や自立神経の失調、子宮発育不全、心理的・精神的ストレスや冷え症、血流障害、また食事などの生活習慣などがあります。また子宮内膜症、子宮筋腫が原因となって生理痛が生じる場合もあります。

生理痛はその人の体質や体調と深く関係していますので、痛いから鎮痛薬でやり過ごすよりも体の信号ととらえて根本的に改善することを考えていきましょう。
そのために漢方薬は役に立ちます。漢方薬はホルモンバランスや自律神経を調整し正常に働く助けをしますので、生理痛の根本治療につながります。

生理痛/子宮内膜症/子宮筋腫について02

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からだを冷やさないよう服装にも気を付けて、帰宅したらシャワーではなくお風呂で体を温めるのは大切なことです。食事は体を冷やす甘いものや血や気の流れを悪くする脂肪の多い食事は控えることをお勧めします。

無理なダイエットで生理が来なくなったり生理痛の原因になったりしますので気をつけましょう。バランスの良い食事は基本です。無茶苦茶な食事をして漢方薬で何とかという方は高いお金を払って効果を得られませんので止めたほうがいいでしょう。

漢方薬を簡単に病名で処方する医療機関もありますが、一人ひとりの原因は様々ですから、あなた自身の体質にあった漢方薬を選んでもらってください。

子宮内膜症についてはまたお話しさせていただきます。

患者様の声

生理前になるとイライラが激しい30代半ばの女性

 

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生理前になるとイライラが激しく、家族にあたってしまう、まためまいやむくみがきつくなり、パートと家事の両立が難しくなる、また生理痛もきついと相談に来られました。病院で加味逍遥散を処方されるも少しムカムカしてなかなか良くならない。

この女性に、四〇湯加減プラス胃〇湯にルミー〇〇ランスを服用しいただいたところ1か月ほどで少し生理痛がよくなり、ムカムカするのもよくなってきた。数か月たった頃にはかなり症状が緩和されてきて、漢方薬だけを続けて調子よく過ごしているとのことです。

食養生も大切ですから、まずは外食や偏食が多い人は、バランスよくいろいろな食品を食べるだけでもかなり体は変わってきます。当店では、玄米食にしなさいとか、お肉は絶対に食べてはだめとかの厳しい食事指導はしていませんが、やはり食べることは大切ですから日本食を中心にバランスよく食べていただきます.

月経前症候群の人は、特に注意したいのが砂糖やカフェイン、砂糖のたっぷり入ったケーキやチョコレート、カフェインのきいたコーヒーなど生理前には妙に欲しくなる物ばかりですが…是非頒張って控えるようお願いします。ラーメンなどのように塩分や脂肪分の多い物も控えましょう。これはなかなか大変かと思いますが是非頑張っていただきたいことです。

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自分の病状、体調不良や、情緒不安定が月経前症候群だと理解することも大切です。
訳も分からずイライラしていたのが実はPMSだったとわかるだけでも気持ちが楽になると患います。基礎対応などもとってみるとよいでしょう。
またストレスはホルモンバランスを狂わせる原因ですから、自分の好きなことを見つけるのも大切です。そして、周りの家族にも月経前症候群を理解してもらうことが大切です。特に男性にとってはわかりにくいことですから。

 

 

子宮内膜症EBDOMETRIOSIS

原因

当店の店頭でも多く見かける疾患です。中には子宮腺筋症と言われたという方もありますがこれも子宮内膜鋭の中に入る病気で、子宮筋層の中に内膜症が起こって、段々と子宮が固くなっていきます。子宮筋腫と問違われやすいですが、病気の起こりが全く遣います。不妊の原因にもなります。

ー般に子宮腺筋症は子宮以外のところで内膜組織が発生する病気です。月経周期に合わせて子宮以外の場所で増殖と剥阪、出血を練り返します。毎月おなかの中に傷ができるような感じです
普通の子宮内膜は剥離、出血の後、生理として体外に排出されますが、それ以外の場所で起きた内膜は体外に排出されずにその場で内出血のような形で残ります。そんなことが毎月練り返されるにつれ炎症を起こしたり、血腫になったり腹部で他の臓器と癒着を起こしたりして激しい生理痛を起こしたりするのが子宮内膜症の特徴です。原因ははっきりわかりませんが近年増加傾向にあるといわれる子宮内膜症です。成人女性の10人に1人といわれています。
子宮内膜症は月経とともにある病気ですから妊娠中や、閉経後など月経のない状態では症状は軽減します。

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現代医学では

人工的にホルモンバランスを操作して妊娠中や閉経後と向じホルモンの状態にすれば子宮内膜症の治織になるという考えに基づいて薬物治織をします。治療中は強制的に生理を止めますので子宮内膜組織が肥厚・出血することもなく生理痛などの症状は軽減されます。病変も縮小します。しかし副作用の問題があるので長期にわたって治療を継続することはできず、約半年で治療は終了します。そのあとは生理やホルモン分泌状態が元通りに回復して、多くの場合再び病変がが拡大し、悪化していきます。

西洋医学的には子宮内膜症は再発を繰り返しやすい病気といえます。

気や血の流れが悪い場所では痛みや出血、炎症が起こりやすく、また内臓機能が弱くなると抵抗力や免疫カが衰えて病変が起こりやすくなります。漢方では子宮内膜症の原因を気や血の流れの滞りや内臓機能の低下ととらえて改善を考えていきます。

気の流れを悪くするのは精神的ストレスや情緒変動などです。それにより血の流れも悪くなり、バランスの悪い食事や冷えも血の滞りの原因になります。内臓機能を低下せるのは、不規則な生活、過労、睡眠不足などです。環境ホルモンなど知らぬ聞に体に彫響を与えている物質の影響は大きいとされていて、まさに子宮内膜症は現代病といえます。日常生活で、できるだけ避けるよう努力が必要です。
漢方では、体内のホルモンバランスを人工的に操作するのではなく、自然な月経を維持したまま気や血の流れを整えて症状の改善を図っていきます。根気よく続けていただくことが重要です。

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患者様の声

チョコレート臓胞が見つかった30代の女性

 

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チョコレート臓胞(チョコレート膿胞は子宮内膜疾の一種)が見つかり、最初は5〜7センチの大きさだったので様子を見ようということになって、放っておいたところ、8〜9cmの大きさになり、これより大きくなると手術をしたほうがいいと言われ、ご相談に来店された30歳代の女性。

チョコレート臓胞はあっという間に大きくなることもあるので、健診には必ず行ってくださいね。とお話をして、色々とお話をお聞きし、漢方薬と三〇人参を併用していただくことにしました。

手術をしたくないー心で頑張って毎日忘れず服用いただき、冷えないよう養生して、シャワーではなく湯船で半身浴もしていただき、食養生も気を付けていただいたところ、2か月後の健診では7センチ位になっていました。その後も根気よく続けていただいたところ、8か月後には3〜4センチまで小さくなり、手術を免れることができました。その後も予防に漢方薬と三〇人参の半量を続けていただいています。
体調も良くなり、手術の不安もなくなりとても富んでいただきました。