がんのおはなし01

先進国でガンが増えているのは日本だけ

人生100年の時代。
今や日本では2人に1人がガンになり、3人に1人がガンで死ぬ。そんな時代になった。
脳卒中を抜き、ガンが死因の1位になったのは1981年。
その後、ガンの罹患数、死亡数とも年々増え続けている。

ガンによる死亡数は30年で2倍以上に膨れ上がった。
もちろん、世界的に見ても、ガンは患者数も死亡数も増えている。だが、世界中でガンで亡くなる人の65%は発展途上国の人たち。

先進国では、ガンが原因で亡くなる人は減り続けているという。欧米では、大体毎年5%ずつガン死亡数が減っています。
それに比べ、日本では増加が止まりません。
1995年の時点では日本も米国も同程度でしたが、それ以降、差はどんどん開いていると言われています。

米国では1年間にガンで死ぬ人は、約57.5万人。日本人は約36.5万人。
人口10万人当たりで換算すると、日本人の死亡率は米国の1.6倍になっている。
日本は先進国であるにもかかわらず、ガンが原因で亡くなる人が増え続けている唯一の国なのです。

原因は超高齢化???

確かに日本は超高齢化のスピードが速い。ガンは長生きすればするほど遺伝子に異常が起きる可能性が増えるのでガンになるリスクも高くなる。しかし高齢化は欧米諸国でも問題となっている。高齢化は確かに日本は1位で24.4% しかしドイツは21.1% イタリア20.82%と高齢化は進んでいるにもかかわらずドイツ、イタリア、フランスではガンの死亡率は増えていない。

米国ではガンなどの現代病が増え、財政を圧迫することから、国民と栄養の関係を徹底的に調査した結果、FDA(アメリカ食品医薬品局)や米国国立ガン研究所が、健康のための数値目標を設定したり、ガン予防に効果のある食べ物の作用の研究を進めるようになりました。その国家プロジェクトの成果が実って、1992年以降増え続けていたガンの死亡数が減少に転じました。

現代の日本人は自分たちが思っているほど健康的ではありません。食生活の欧米化が進み、肉の摂取量は50年間で約10倍、脂肪分は約3倍にも増えました。逆に野菜や果物の消費量は減り、米国を下回っている。日本人は運動量も少ないし、今では多くの米国人の方が健康的な食生活を送っているとすら言えます。

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日本は医療の発展よってガンの治療もめざましい進歩をとげ、昔に比べて、ガンを克服する{一時的に}人が増えているにもかかわらず、ガンで亡くなる人が増えてしまっている現実が残念でなりません。米国などではガンの予防に良い食品などを取り入れて予防している人が少なくありません。

ガンに罹患してしまった人は身体の状態がガンになりやすい状態に陥っていると考えられます。その状態を改善するのは医療ではなく、食生活の改善や運動などの自分でできる養生法、漢方や体の酸化を防ぎ遺伝子の異常を予防する食品の役割が大きいと思うのです。漢方やそのような食品でガンを消すことはできません。やはりそこは西洋医学の標準治療(手術、放射線、抗がん剤による化学治療)だと思っています。しかし、せっかくガンの治療が成功しても、ガンになりやすい体質を改善できないとまた再発のリスクは高くなってしまいます。ガンそのものを見て取り除き叩く西洋医学、と自分の持っているガンを防ぐ力を高める、漢方医学や食品の力が融合すれば、もっとガンで亡くなる人を減らせるのではないかと思っています。

 

 

西洋医学と漢方医学の融合WESTERN MEDICINE & HERBAL MEDICINE

漢方や補完医療と言える健康食品のみでガンを治すという事はできません。

どのようなガンも西洋医学での標準治療を基本にするべきです。
漢方薬によって体の免疫力や治癒力が十分高まり、
生薬の中でも抗がん的作用をもつものがガンにうまく作用すればガンが縮小したり消失して治る事もあります。

しかし効き目には個人差がありガンの強さも様々ですから漢方薬に過度の期待を持つことは間違いです。体験例などでガンが消えた奇跡だ!!などとうたい、さもこれを飲めばガンが消えると期待をさせて高価な健康食品を売っているところもありますが、そのような宣伝に惑わされては、落とさなくてもよい命を落としてしまう事にもなりかねません。そのように奇跡的にガンが消えたことが事実であったかもしれませんが、すべての人がそうなるわけではないのです。西洋医学において、ガンが手術によって取り除くことが出来て、その後抗がん剤治療もなく元気に過ごしておられる人もたくさんいます。抗がん剤治療でガンを縮小させ、抗がん剤が効いてガンを治療することが出来た人もいます。

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しかし、西洋医学のガンのみに注目して、体全体を見ず、ガンの末期状態であるにもかかわらず抗がん剤を使い続け、その人のガンに合った抗がん剤を探っているうちにその副作用に苦しみ、結局、緩和医療を勧められ命を落としてしまう。という現実を良く見かけます。

また、白血球の数が可能なところまで抗がん剤を使い、治療むなしく患者は亡くなったけれども、あけてみたら体の中にガンはなかったという事では、抗がん剤にガンだけでなく命まで取られてしまったという悲劇になってしまいます。

当店では、ガンが見つかりガンの浸潤がひどくて手術が出来ない状態であった方に、ガンに対する免疫力を高めていくことを考え漢方薬などをお薦めして、3か月服用して頂いた結果、検査において浸潤が縮小して手術が可能となり手術も成功して転移再発なく過ごしておられる方、腎、尿管と膀胱にガンが広がっており、片方の腎臓と尿管、膀胱の摘出手術の予定をされていた方に抗がん生薬と呼ばれる生薬と免疫力を高めガンに対する免疫を強化する方法をご提案して、3か月後の手術では膀胱の摘出をまぬがれ、QOLの向上のお役にたった方。胃がんの摘出後、念のための抗がん剤の副作用で全身に湿疹ができ、肝臓転移が見つかったにもかかわらず抗がん剤を使うことが出来なくなった方に、清熱解毒作用のある生薬とガン免疫を高める方法をお薦めしたところ、湿疹が収まり肝臓に転移したガンも縮小し、内視鏡での摘出が可能になった方。等の例があります。その方にとって一番良い方法は何かという事を考え、西洋医学の治療が成功するための体力、ガンに対する免疫力を高めることを治療の目標としてご相談させていただいています。

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ガンは全身病 再発予防における漢方治療の意味

目に見えるガン組織をいくら取り除いても、再発、転移や第2、第3の別のガンが発生するのは、その基盤として体の免疫力や治癒力の低下、慢性炎症の存在、食生活の偏り、ストレス、疲労の蓄積ななど、ガンの発生や増殖を促進する要因が存在しているからです。それらの要因を解決しなければ、目に見えるガン組織を除去しても、ガンが再発したり別のガンが発生したりします。

ガンは全身病であり、ガン組織だけをターゲットにしても再発は防げません。

元気な人でも毎日5000個ものガン細胞が生まれていると言われているのに、ガンの治療後の人にはさらにガンが多く発生していると思われます。発生したガン細胞を人間の体は増殖しないよう守る力が存在するため、ガンの増殖を免れているのですから、ガンの治療後こそ、しっかりと免疫力を高めておく必要があります。

組織の血液循環や新陳代謝が低下した状態は組織の治癒力を低下させて、ガンが発生しやすい状態になります。胃腸虚弱や栄養素の欠乏もガンに対する抵抗力を低下させます。

つまり、ガン組織は「ガン体質という氷山」の一角にすぎません。目に見えるガンを取り除いても、水面下にある「ガン体質」という氷山を小さくしなければ、またガン組織が現れてきます。

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ガンの手術後の再発予防法として、西洋医学では「全身に散らばっている(かも知れない)ガン細胞を抗がん剤で抑えよう」という考えで、術後補助化学療法が行われます。一方漢方治療では、「ガン細胞が体の中に残っていても、免疫力や治癒力を高めて、ガンの増殖を防ぐ」という考え方を基本にします。水面下の氷山(ガン体質)を小さくすれば、水上に出てくる部分(ガン細胞)も小さくできるという考え方です。

この両方の考え方を合わせて治療に使えば、相乗効果は期待できるという事は容易に理解できます。進行ガンの抗がん剤治療においても治癒力を低下させている要因や、ガンを促進する要因を取り除くための漢方療法や補完医療(健康食品など)を併用することがプラスになるのは言うまでもありません。

 

 

当店おすすめ商品FEATURED PRODUCTS

当店でお薦めする医療機関での標準治療をサポートする漢方薬・食品

手術前には手術による大きなストレスから免疫力や体力を落とさないように、
漢方薬では薬用ニンジンや黄耆などの補気薬を含み全身の状態を整えておく十全大補湯や補中益気湯、
神経不安のある人や神経疲労のある人には加味帰脾湯等を飲んでいただいたり、
手術の際に全身に散らばるであろうがん細胞を自分の力で抑える力を保持して頂くための免疫力を高める食品・・・

当店では濃縮クロレラエキスを術前術後1か月ほど飲んでいただいています。
また出血をなるべく少なくする事と血液循環を良くすることを目的として、三七人参(20頭根以上)を飲んでいただくことも多いです。

何せ、大変な思いをして手術に臨むのですから、是非とも手術の成功と術後の体調管理、転移を防ぐことを第一に考えてサポートさせていただきます。手術前にご相談いただいた方では、本当に術後もお元気で順調に回復されることが多いです。また手術までに何か月か日にちがある方には上記のような体力、免疫力を上げ手術の成功にサポートとするものに加えて、近年抗がん活性があると言われている生薬がありますのでそのような生薬を一緒に服用して頂きます。

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たとえば、白花蛇舌草、半枝蓮、雲南重楼〔草河車)などの生薬、そして藤コブ、菱の実、カシ、ヨクイニンの配合されたWTTCという処方、これは古くから胃ガンなどに使われてきました。

さらに抗がん剤の原料になったことでも知られている紅豆杉この生薬全体を使うことで、異常細胞のアポトーシスを導くと言われています。

白花蛇舌草と半枝蓮を1対2の組み合わせで、中国では各種の腫瘍に広く利用され、特に胃ガンや大腸ガンなどの消化器ガンに対して良い治療効果が報告されています。白花蛇舌草の煎じ液には肝臓の解毒作用を高めて血液循環を促進し、白血球・マクロファージなどの食細胞の機能を高め、リンパ球の数や働きを増して免疫力を高めます。白花蛇舌草の抗腫瘍効果に対する研究は中国、シンガポール、台湾、英国、米国、日本で異なる多くの研究グループが報告し、様々な機序で異常細胞にアポトーシス(細胞死)を誘導する効果が認められています。

半枝蓮の研究では人間での臨床試験のより進行乳ガン患者に対する効果が検討され、有効性を示唆する結果が得られています。

さらに最近中国で需要が高まり、入手が困難になっている雲南重楼(草河車)は含まれるサポニンが異常細胞のアポトーシス誘導効果で注目され、肝臓の解毒作用もあると言われています。この雲南重楼はガンをアポトーシスに導く力が生薬の中で一番強力と言われています。これらの生薬には抗炎症、抗菌作用などがあり慢性炎症がガン細胞の増殖を促すのを防ぐ働きがあります。最近では慢性炎症とガン細胞増殖の関係が注目され、慢性炎症を改善することがガンの増殖を阻止するのに重要であると言われています。

免疫力を高めるだけではがんに対して逆効果な場合もある

免疫力を高める保健食品(アガリクス、タヒボ、メシマコブ、クロレラ、霊芝、冬虫夏草など)や高麗人参など滋養強壮作用のある生薬を含む漢方薬などは、抗ガン剤治療の際の副作用を軽減する事を目的とする時や、再発予防の時には本当に役に立ちます。しかし、身体の中にある程度の大きさのがん細胞があるときは、単に免疫力の賦活だけを行うと、かえってがんが進行したり、病状が悪化することもあるので注意が必要です。

免疫力を上げる作用を持つ保健食品などは、免疫細胞の1つ、マクロファージを活性化します。それにより、腫瘍壊死因子(TNFα)などを活性化します。TNFαはその名の通りがん細胞を殺す作用があるのですが、大量に産生されると悪液質(ガン体質)の原因となり、酸化ストレスを高めたり、腫瘍血管の新生を刺激してがんが転移しやすくなります。

このようにマクロファージを活性化すると、抗腫瘍効果を発揮する反面、がん細胞の増殖を促進したり、症状を悪化させる可能性もあるのです。ですから、最新のがんに対する漢方的な考え方としては、滋養強壮や免疫力を高める補剤を用いる場合には、炎症を抑える清熱解毒薬や気血の流れを良くする、駆瘀血薬や理気剤、抗がん作用を持った生薬と組み合わせて服用していくという方法をとります。 

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慢性炎症からががんになりやすい疾患には、間質性肺炎⇒肺がん、逆流性食道炎⇒食道がん、ピロリ菌による胃炎や胃潰瘍⇒胃がん、慢性肝炎⇒肝細胞癌、胆石、胆のう炎⇒胆のうがん、潰瘍性大腸炎⇒大腸がん、子宮頸部(パピローマウイルス感染)⇒子宮頸がん、などがあります。膠原病なども慢性炎症疾患です。これらの慢性炎症を伴う疾患には、炎症をコントロールして病気を改善することが、悪性化の予防につながります。

当店では、がんに対する免疫力や体力の増強を目的として、その方に合った漢方薬をお選びして、煎じ代行しています。エキス製剤よりも煎じ薬は漢方薬としての本来の飲み方であり、効果を実感していただく事が多いです。それに合わせて、抗炎症清熱解毒作用を持つ生薬を服用いただき、免疫力の増強や、細胞修復力を強力にサポートする保健食品などをご予算に応じてお選びさせていただきます。ご相談のみも可能ですので、お気軽にご来店、ご連絡ください。