2023年03月04日

春先は膀胱炎の季節 慢性の膀胱炎かなと思ったら、是非ご相談ください。

20233414126.jpg 膀胱炎を繰り返している人は、意外と多いのではないでしょうか?12月、1月の真冬よりもこの、2月~3月の春先にご相談が多くなります。これは寒暖差による冷えから膀胱の血流が悪くなるという事と、やはり春は解毒の季節、炎症を起こして体内の毒を排出しようとする季節によるところもあるのかもしれません。この繰り返す膀胱炎は、罹った人にとってはかなりのストレスです。膀胱炎の症状があって、医療機関に罹り、尿検査で膀胱炎とわかると、抗生物質が処方されます。5~7日間服用して、そのままよくなると良いのですが、そのまま何となく症状が続き、医療機関で尿検査をしてもらうと、菌はいないので治っているはずと言われます。こんなときには、膀胱炎で荒れた膀胱粘膜の修復がまだできていないと考えられます。免疫力の低下している人では、7日たってもまだ細菌が尿にみられる方もありますがそんな方はさらに抗生物質の服用が必要です。膀胱炎の症状は細菌の有無にかかわらず

  ①排尿時の下腹部痛 尿道がヒリヒリする

  ②何度もトイレに行きたくなる(頻尿)

  ③血尿

  ④尿が濁る

などの症状が現れます。人によっては、良かったり悪かったりで、1か月も症状が続く人も少なくありません。

慢性的に膀胱炎になるのは何故でしょう?

 若い人でも、過労や冷え、出産や育児などによる消耗から膀胱の機能が低下して、膀胱炎を繰り返す人もありますが、加齢により腎が虚して生命力が低下してくると、膀胱の機能が低下しやすくなります。さらに、女性は男性に比べて尿道が短く、大腸菌などが侵入しやすいと言われています。さらに加えて、更年期を過ぎてくると女性ホルモンの低下により、膣の中に存在している常在菌が減少してきます。この常在菌は膣の中で大腸菌などの有害菌の増殖を防いで、子宮を守っています。この常在菌の中でデーデルライン乳酸桿菌と呼ばれる乳酸桿菌が膣の上皮細胞を食べて乳酸を産生し、それが膣内のPHを酸性に保っていて膣内を清潔に保っています。この乳酸菌は通常、正常なおりもの(帯下)のなかに存在して陰部の大腸菌類の繁殖を抑えていると言われています。

 閉経後には女性ホルモンが急激に低下するので、膣粘膜が萎縮し、おりものの量も低下するため、膣の常在菌が減り、陰部の菌の繁殖を抑える力が低下します。このような理由から更年期以降老年期の女性に慢性に繰り返す膀胱炎が増えているのではないかと推測されます。

 抗生物質によって膀胱の中に繁殖した菌を殺すことが出来ますが、炎症によって傷害された膀胱の粘膜を修復するのは自分の力です。抗生物質は修復を助けることが出来ません。そんな時には、漢方薬を併用すると、膀胱の血流を改善し、止血や炎症を鎮めて自ら修復する力を助けてくれます。症状が治まらないからとダラダラと抗生物質を続けていると、菌の耐性が起きて抗生物質が効きにくくなります

 ただ、自己免疫力が低下している人などでは、通常の5~7日の抗生物質の服用では完全に菌が消えてしまわない方もあり、追加の抗生物質を服用することは必須です。ほおっておくと、膀胱の菌が尿管を逆行して腎盂まで到達して、炎症を起こすことがあります。これは腎盂腎炎という事になります。高い熱が出ることも多く、倦怠感や悪寒など体調に大きく影響します。点滴での抗生物質になることもありますが抗生物質はしっかり服用する必要があります

 膀胱炎を繰り返す人の中には膀胱の筋肉が緩んで排尿後にもいつも残尿があるとか、結石や腫瘍がある場合もありますので一度検査を受けられと良いと思います。ただ、免疫力の低下や、膀胱の筋肉が弱って下がっている人、間質性膀胱炎や慢性膀胱炎が疑われる人には漢方薬がおススメです。

 慢性膀胱炎と間質性膀胱炎の違いは、慢性膀胱炎の場合は、主に免疫力の低下により、菌による膀胱炎を何度も繰り返します。何度も抗生物質を使うので、だんだんと耐性が発現して、抗生物質の効き目が悪くなってきます。膀胱の筋肉のゆるみによる残尿などもこの慢性膀胱炎の原因になると思われます。一方間質性膀胱炎は、今のところ原因がわかっておらず、菌による膀胱炎ではないという事は確かで、尿の検査で菌が見つからない膀胱炎です。この二つの膀胱炎は西洋医学では治療が難しい膀胱炎とされていて、漢方薬による治療が効果を発揮します。一般的に、慢性の疾患はどんな分野でも漢方薬の治療が有効なことが多く、このような長引く膀胱炎でお悩みの方には、是非お試しいただきたいと思います。漢方の視点で考えると、菌の感染もないのに炎症が継続するという事は、膀胱粘膜の修復不良や冷え、血行障害を一番に考えます。漢方薬は元々その病気が起こ原因を探る治療法です。特に間質性膀胱炎は原因が特定できずに炎症が起こっているという事ですから、瘀血を改善することと、出血しやすい状態を改善することが必要であり、また膀胱内の粘膜を健康な状態に保つという事を目標に治療していきます。漢方薬はこのような症状を時間を少しかけて治していくという事が得意なのです。

 漢方薬には腎を補うものが存在していて、腎(ホルモン、泌尿器、成長)の力を助けて、ホルモンの働きを良くしていくものもあります。当店で慢性の膀胱炎におススメしている「地黄」という生薬をしっかり配合した漢方薬は、年に何度も膀胱炎を起こしているお客様におススメして、良い効果が出ています。「地黄」という生薬は身体の潤いを引き出し、年とともに減少してくる肌の潤い、唾液、涙、関節の潤滑液、さらにはホルモンの働きを助けて、女性の常在菌(デーデルライン乳酸菌)が存在するおりもの(帯下)を助けます。それにより、膀胱粘膜の修復力も向上し、抵抗力もついてきて、膀胱炎に罹りにくくなります。また、足腰の弱りや筋力もついてくるので、少しずつ膀胱の筋肉も強化していきます。くしゃみや咳をした時の尿もれも起こらなくなったと喜んでいただく方も数多くあります。

 また、阿膠という生薬は、膀胱炎の時に服用される一般的な漢方薬、猪苓湯にも配合されていますが、止血、補血の働きがあるので、急性の膀胱炎の時に潜血が出る人には特に効果的です。阿膠はロバの皮を、山東省の東亜の水で煮詰めて作られていて、タンパク質のコラーゲンを多く含み、アミノ酸の組成として、グリシンやプロリン、オキシプロリンなどを含みます。これらの成分により止血作用、補血作用があると言われ、補陰作用もあることから膀胱粘膜の修復に役に立つと考えられます

 当店おススメの阿膠とプラセンタを配合したサプリメントでも、繰り返す膀胱炎が良くなったと言われる方が多数おられます。オンラインショップでご購入できます!!

 このように漢方薬は様々な面で女性が元気に生活する手伝いが出来ますよ。

繰り返す膀胱炎症状でお悩みの方は是非お気軽にご相談ください!!!

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