2023年01月25日

子宮腺筋症や子宮筋腫の月経過多による貧血でお悩みの方に「阿膠」

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 当店では、子宮腺筋症、子宮内膜症、子宮筋腫のご相談を多くいただいています。中でも、40代後半くらいから、これらの症状が重く表れてきて、それまで何ともなく過ごされていた方が、痛みと経血の多さに悩まれてご相談をされています。一般的にはこれらの病気は、子宮周りの瘀血によるものとされており、駆瘀血薬と呼ぼれる漢方薬が選ばれることが多いです。しかし経血過多のお客様の場合には、まずは補血と止血を第一に考えてから瘀血の対策をとるという方法をご提案しています。そんな時に大いに活躍してくれるのがこの「阿膠」という生薬です。

 「阿膠」とはロバの皮を長時間煮だして、作られる膠のようなものですが、写真にあるような山東省の水を使って古来からの方法で作られたものが良いとされています。山東省東亜県にはミネラル豊富な水が湧いておりその水で作られた「阿膠」は一級品とされています。高価な生薬で、品質の良いものは光沢と透明感があり臭いもなく夏でも柔らかくならないと言われています。阿膠を飲んでいた楊貴妃や西太后は艶やかな肌をしていたと言われています

「阿膠」の働きは、補血、止血、滋陰(潤いを養う)

この阿膠は補血薬と言われていて養血の働きがあり、血虚を改善する働きがあります。止血に関しては「凝固血絡」するとされ、つよい止血作用を持つので、出血全般に広く用いられる。阿膠が補血、滋陰の効能をもつことから。血虚、陰虚の出血に最も適する。血虚、陰虚の崩漏(不正器出血・切迫流産など)には四物湯を基本にし艾葉などと用いる。

不足した血を補う「補血作用」、色々な出血に「止血作用」、不足した潤いを補う「滋陰作用」、肺の渇きによる乾燥した咳に「潤肺止咳」 特に血虚による貧血に対して補血作用があり、又様々な慢性の出血を止める止血の働きがあるというところで、女性の不正出血や、月経過多には欠かせない生薬になります。

阿膠を使った漢方処方には、猪苓湯、黄連阿膠湯、温経湯、芎帰膠艾湯、などがありますが、現在この「阿膠」がものすごい勢いで高騰しているため、本物の山東阿膠を使っているメーカーは少なく、ほとんどがゼラチンを使っています。ゼラチンでは止血効果や補血、滋潤効果が不安です。当店では製品内容を吟味して、山東阿膠を使用したメーカーのみを採用しています。

さらにこの阿膠は肺・腎を潤す働きがありますので、長引く乾咳などにも良いとされています。

このように、補血と止血の強い働きを持つ阿膠ですから、子宮の疾患がない人でも、何となく経血の量が多いのかなあ~、貧血でよく引っかかるな~という人は気軽にこの阿膠配合のサプリメント「王妃アキョウ」をご利用いただくのはおススメです! 生理も順調になり、美容にもいいので一石二鳥ですよ!

阿膠について詳阿しく知りたい方はこちらをどうぞ オンラインショップ「王妃アキョウ」はこちらか

当店では子宮腺筋症、子宮筋腫のご相談の中で、月経過多のお悩みを多くいただいています。中には救急車で運ばれて、輸血をされた経験をお持ちの方もあります。そんなな中でこの阿膠という生薬がなければお役に立てなかったと思う事が何度もあります。そして、これらの疾患をお持ちの方では生理痛の激しい方も多く、処方の組み合わせによりこれらの症状を改善していく方法を選んでいます。

当店のお客様の漢方使用例

子宮腺筋症 40代前半女性

 ご相談いただい時には、生理痛も月経の量もかなりきつかったため、医療機関でディナゲストを服用中でいらっしゃいました。6か月の予定なのであと一ヵ月で服用終了になるとのことでした。その後は様子を見て症状が戻ってしまうようなら子宮全摘の手術が提案される予定。手術はなるべく避けたいとのことでご相談をいただきました。この方はディナゲストを服用される前には、救急車で運ばれるほどの月経過多で輸血を経験しておられます。現在は5か月間生理が止まっているので貧血の症状はなく、子宮腺筋症の体質改善である瘀血の改善を主に念のため阿膠を含む処方と合わせて服用を開始していただきました。ディナゲスト終了から3か月目くらいから少し経血の量が増えて来ましたが、以前のような大量出血はなく過ごせています。現在は念のため、阿膠を含む処方を主にして、瘀血改善の処方を半量に変更して継続していただいています。時々経血に塊のようなものが混じりますが、生理痛もそれほどきつくなくしのげています。医療機関からは手術の提案は出ていません。生理の時は少し貧血気味になりまた回復するという状況ですが、元気に過ごされています。もうすぐ1年になりますのでこのまま漢方薬を服用しながら元気に過ごされますようサポートさせていただければと思っています。

 子宮腺筋症は年齢とともに進行していき、子宮が大きくなります。それに伴い月経時にはがれる子宮内膜の量が多くなり止血の働きが十分でなくなるため、月経過多や貧血が起こります。女性ホルモンのエストロゲンに依存して発症するため、妊娠により軽快し、また閉経により縮小し改善に向かいます。若い時から、生理痛が激しく経血が多いと感じる人は、漢方薬を試していただきたいと思います。若い方は婦人科の受診が敷居が高いと言われますが、漢方薬局に気軽に相談してみてはいかがでしょう。漢方薬は女性の生理の症状を得意とします。若いころの辛い生理痛が子宮腺筋症の前触れだったとすれば、漢方薬で進行を防ぐことが出来るかもしれません。子宮腺筋症や子宮筋腫は40歳を過ぎるころから厄介な症状を起こしてきます。健康な女性には本当は生理痛はないのです。生理痛があるのは当たり前と思っている貴方!それは勘違い。是非、生理痛のない快適な生活を手に入れてください。

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