2022年12月29日

冷え性でお悩みの女性に! 冷えは万病のもと

 手、足、腰などに耐えがたい冷たさを感じる・・・。こんな冷え性でお悩みの方は多いのではないでしょうか。冷え性は男性よりも女性に圧倒的に多く、高齢になるほど冷えを訴える人が増えて来ます。「冷えは万病のもと」とはよく知られた言葉ですが、冷えによる血行障害は全身の病気の引き金となります。特に「がん」は低体温が大好き!居心地が良いようです。冷えの状態は交感神経に大きく傾き、血行不良引き起こし病気の原因となります

もしも体温が1℃下がったら・・・?(理想体温は36.5℃~37℃)

●免疫力は免疫力は37%低下(風邪や色々な感染症、病気に罹りやすくなります)

●基礎代謝が低下(太りやすくなります)(1日200~500kcal代謝が低下し、30日で1~2㎏の体重増加)そうなんです!冷えるという事は太りやすくなるのです。

●体内酵素の働きが50%てい低下(栄養の消化だけでなく、エネルギー産生も低下し、疲れやすく、免疫力も低下しやすい)

このような状態が続くと、どうなるでしょう・・・?病気になりやすい身体を作ってしまいます。

このような病気の前の段階の事を漢方では「未病」と言います。

未病は漢方相談薬局の得意分野です。病気になってしまってしまってからより、未然に防ぐ方が賢明です!!冷え性ぐらいと思わないでお気軽のご相談いただきと思っています。

​冷え性と他の病気との関係は

 身体が冷えることで元々持っている病気が悪化することがあります。「関節リュウマチ」「喘息」「膀胱炎」「花粉症」は冷えで悪化する病気と言われています。さらに、心身の不調をきたすこともあり、中でも痛みとの関係が深いようです。漢方の言葉で「不通則痛」という言葉があります。「通じざれば、すなわち痛む」と読みます。体内での気・血・津液の流れがスムーズでないと、痛みが生じるという意味です。これは冷えにより痛みが生じるととらえてもよいと思います。身体が冷えて、血行不良となり、さらに新陳代謝機能も悪くなり、「頭痛」 「月経痛」「腹痛」などの痛みのが症状が起こると考えられています。また、「足や顔のむくみ」「耳鳴り」「めまい」などの症状が起こることもあります。

冷え性と冷え症の違い

 「冷え性」は冷える性質ととらえ、「冷え症」は冷えの症状ととらえます。現代医学では、冷え性という病気はなく、冷えるという体質的なものと考え、検査で何か異常がなければ治療の対象から外れてしまいます。「心臓病」「甲状腺機能低下症」「膠原病」などの原因が特定されれば治療の対象となります。

 つまりただ冷え性という訴えのみでは対処法がなく現代医学が不得意とする分野と言えます。

​漢方では

 冷え性を他の病気と密接に関係している重要な症状として捉え、積極的に治療します。この冷え症の治療に当たっては、色々な角度から診ていきますが、いくつかのタイプに分けて説明いたします。

血行不良タイプ 

体内でつく作った熱(産生熱)を身体の隅々まで運ぶ血液の循環が悪いタイプ。生理不順、生理痛、顔色が悪い、皮膚があれやすいなどの症状を伴う事が多いものです。若い女性から、中年に多いタイプです。当店でご相談の多い「子宮腺筋症」や「子宮内膜症」「子宮筋腫」の方は、子宮の血液循環が悪く血瘀を生じているために、強い痛みを伴う方が多いと考えられます。病気になる前に子宮が冷えた状態だったと考えられます。血行を改善して、子宮の血液循環を良くしていきながら改善を目指しています。

新陳代謝低下タイプ

 体内の各機能(新陳代謝機能)が低下して産生する熱量が少ないタイプです。身体がだるい、疲れやすい、食欲がない、風邪をひきやすいなどの症状を伴う事が多いものです。中年女性から高齢女性に多いタイプです。歳をとるにつれ代謝が低下することによる原因が大きいです。この新陳代謝の低下を少しでも送らせて、健やかに歳を重ねていく漢方薬があります。老化の進行を遅らせると言っても過言ではない。そんな漢方薬があるという事は嬉しくなりますね。歳をとるという事は要するに身体が冷えていくという事です。 

 このほかにも血行不良や新陳代謝機能低下によって、体内に不要な水分が溜まって冷え性を起こす「水分停滞貯留タイプ」もあります。このタイプはむくみ、めまい、頭痛、頭重などの症状を伴う事が多いものです。このような人には漢方薬に加えて、コエンザイムQ10 いう酵素を取り入れていただくと、むくみが取れ、身体が軽くなったと喜ばれています。新陳代謝を上げることが出来ます。

 漢方では、このように冷え性がどのタイプなのかを捉えた上で漢方薬を考えていきます。このその人に合った漢方薬を選ぶという事が、なかなか大変で難しいのです。日々の研鑽と積み重ねた経験によって選薬をさせていただいています。

​冷え性の養生法

 冷え性の大きな要因は血液循環障害ですから、普段の生活の中では身体を締め付けるような下着をつけることはやめましょう。また歩きにくい靴も足に無理な負担をかけ血液循環を悪くします。はハイヒールなどは避けたいところです。また、朝食を取ることは1日のエネルギーを補給するために必要です。体温を保つためにはエネルギーが必要なのです。食べたものからエネルギーは作られます。当たり前のことですけど。エネルギーの素となる炭水化物、脂肪、タンパク質はもちろんエネルギーを作るための潤滑油となるビタミンやミネラルもバランスよく取ることが大切です。

 食物の中には、身体を冷やす働きのあるものと、温める働きを持つものとがあります。漢方の世界では、黒いものは腎を補い身体を温めると言われています。冬に取れる根菜類のゴボウや里芋、黒豆、黒ゴマ、などは冷え性の人にとっては良い食材と言えます。また、調味料として、生姜を使うと身体が温まります。生姜は熱を加えると体を温める働きがあると言われています。冷ややっこにのせる生姜は温まらないですよ!身体を冷やす食物は、夏に取れる夏野菜です。トマトやキュウリ、ゴーヤなどは、身体の熱を冷ましてくれます。1年中食べることが出来ますが、冷え性の人は避けた方が良いでしょう。若い方の中には何が夏野菜なのかわからない人もおられます。それくらい年中売っていますね。また、手足の先が冷える人は、ビタミンEを多く含むアーモンドなどのナッツ類、納豆、レバー、などがおススメです。

身体を動かす事はとても有効です。運動することで血流が促進され、全身が温まります。血液が全身に送られることで、細胞が活性化し、新陳代謝が高まります。また運動によって筋肉量が増加すると、熱量を産生する力が増えて来ます。自律神経の機能も高める効果があるので冷えにくい身体を作ることに繋がります。歩く時間を少し増やすだけでも冷えには効果があります。継続は力となり新陳代謝アップになり疲れにくい身体になります。

冷え性は病気の引き金になります。冷え性ぐらいと思わないで、お気軽にご相談くださいませ。

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