2022年04月14日

子宮頸がん予防ワクチンが話題です。HPV(ヒトパピローマウイルス)はイボのウイルスの仲間

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 昨年の11月26日、子宮頸がんワクチンの積極的な接種勧奨が再開されました。該当する方には令和4年4月より順次お知らせが発送されるようです。このワクチンを推奨している先進国に比べて、日本ではこの子宮頸がんで亡くなる方が増加しているのだそうです。現在は若い人に発症する率が高くなっているようです。

子宮頸がんとは

 子宮頸がんの多くは多くはヒトパピローマウイルス(HPV)の持続感染で発症し、そのきっかけとなるのが性交渉です。性交渉によってこのヒトパピローマウイルスが感染することにより、子宮頸がんの発症の原因になっていると言われています。性交渉を一度でもしたことのある女性では80%近くの人がこのHPVに感染していると言われています。このHPV、感染したからと言って必ずがんになるというわけではなく、長い時間をかけて一部の人だけが最終的にがんになるというわけです。感染した80%の中のさらに10%の人が持続感染に移行します。言い換えれば90%の人は持続感染しません。持続感染の状態から変化しなければ正常細胞(NULM)です。そしてそのまた10%の人が軽度病変と呼ばれる状態に移行します。軽度病変(LSIL)という状態は、自然免疫(自分の免疫力)によって正常に戻る可能性も高いと言われています。その後,正常細胞に戻らなかったら中等度異形成と呼ばれる状態になります。そのあとの高度の疑い、高度病変(HSIL)と変化していくと自然治癒率はだんだんと低下していき、上皮内がんへと変化しやすくなります。軽度病変や中等度異形成の状態ではウイルス感染で子宮頸部に扁平なイボが出来ている状態と言えます。まだがん細胞であるとは言えない状態です。診断されると経過観察だけで特別な治療法はないようです。自分の免疫力で回復し正常に戻り次の健診では異常なしになる人もたくさんおられます。高度病変の状態ならば切除するかどうか医師と相談という事になると思います。HPVに感染しているかどうかを調べる検査があるようですが、実際のところは、HPVヒトパピローマウイルスに感染している人はたくさんいます。感染が自然消失することも多く、感染しているかどうかを調べて、陽性だとしても何か手立てがあるかと言えばそういうものはないのです。

 高度病変から上皮内がんに変化するとがん0期という事になります。完治する率はほぼ100%と言われています。さらに進んで浸潤した状態であってもⅠ期であれば生存率は90%以上。状況によっては子宮を残す手術も可能という事です。さらに進行してしまうと、子宮を残すことは困難なこともあり、さらに膀胱や直腸などに広がった場合には完治が困難で、生命にもかかわることもあります。どんながんでも同じですが、早期発見、早期治療が重要です。

子宮頸がんの原因、ヒトパピローマウイルス(HPV)

 この女性の敵、子宮頸がんの原因と言われているヒトパピローマウイルス(HPV)、実は小さいころに手や足にできたあのイボのウイルスの仲間です。わりとその辺にいるウイルスなのです。その種類はわかっているだけで100種類以上になると言われています。感染部位によりいろいろな症状を起こします。皮膚にこのHPVが感染すると皆さんご存じのイボになります。水いぼもこのHPVの仲間が原因で起こります。そして性器に良性の種類のHPVが感染すると尖圭コンジローマになります。そして子宮頸部に悪性のHPVが感染すると子宮頸がんの原因となる病変を作り、持続感染から変異をしていくとガン化していきます。100種類の内30~40種類が性器に感染し、さらにその中の15種類がガン化するハイリスクタイプです。今接種が行われようそしているワクチンではこのうちの2種類のウイルスに対するもので、期待される効果は大体7割と言われています。日本人に多いのは16型と18型と言われています。

HPVヒトパピローマウイルスに効果のあるヨクイニン

 子宮がん検診で、軽度病変やその疑いと言われると、様子をみましょうという事になりますが、何も手立てがなくては不安になりますよね。自分の免疫力を高めて自然治癒を目指すのが大切ですから、食生活に気を付けたり、睡眠不足にならに様にすごし健康管理をしていく事が重要です。それに加えて、少し積極的な対策を取ろうと思ったら、ヨクイニンを取り入れてみることは有効と思います。ヨクイニンは元々イボの治療に飲まれています。その水性エキスにはHPVに対する撃退効果があることはよく知られています。体内の免疫細胞を刺激する働きによると言われています。そしてヨクイニン自体の粉末には皮膚の新陳代謝を高めて早く古い角質を落としてしまう働きがあります。つまり美肌の効果があります。シミやブツブツなどの細胞をしたから押し上げて早く代謝させる働きがあります。この二つの相乗効果によってイボに対する効果があるのだと思います。HPV感染者の誰にでも効果があるとは言えませんが、選択肢の一つとしてのヨクイニンはニキビ、シミ、などにもよく美肌効果は抜群ですから、漢方処方と合わせて服用することでいいことずくめと言えます。

実際には「桂枝茯苓丸加ヨクイニン」という漢方薬を使って、HPV型別に子宮頸部細胞診と合わせて有用性の検証が行われたデータがあり、悪性度の高い16型にも軽度病変からの陰性化を認めたという結果があります

桂枝茯苓丸だけではなくその方に合った漢方薬をヨクイニンと合わせて服用いただく事は、軽度異形成(軽度病変)には有効ではないかと思います。体調が良くなって、肌にも良い効果があり、がんの予防が出来て一石三長の効果と言えます。もちろん、高度異形成や扁平上皮癌まで進行していることがわかれば、手術などの対策を取っていく事が大切になります。それでも治癒率はかなり高いですから本当に検診を受ける事による早期発見は大切です。

また、当店では高度異形成や扁平上皮癌などに進行した場合でも西洋医学の治療と合わせて、免疫力を高める生薬チャーガや慢性炎症に良い重楼、漢方薬とヨクイニンの服用も併用していく事をお薦めしています。

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