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PMS(月経前症候群)陰陽のバランス取れてますか?

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 PMS(月経前症候群)は女性の社会進出とともに知られるようになってきました。世の中に、女性の体について認知されるようになったということは良いことですね。PMS は当店のHPのコンテンツの中でも取り上げていますが、月経前の3~10日間に続く精神的または身体的な症状の総称で、特定の精神症状には「月経前気分不快障害(PMDD)」という病名がついています。PMSは女性の80~90%にあるといわれていますが、自分がPMSやPMDDだと認識して、治療や改善策を取っている人は少ないようです。女性特有の症状や感情の揺らぎは、PMSやPMDDが原因であることも多いです。その特徴を知って対処していく事は女性の人生にとって有意義だと言えます。

 PMS、PMDDの診断は過去3回の連続した月経周期のそれぞれ前後5日間に下記のような症状が現れる事によります。そして、生理が始まると症状は解消されるという事が特徴です。

情緒的な症状・・・抑うつ、怒りの爆発、イライラ、不安、混乱、不眠、社会からのにきこもり。

身体的な症状症状・・・乳房の張り、腹部の膨満感、便秘、肌荒れ、ニキビ、頭痛、めまい、関節痛、体重の増加、食欲の増進、四肢のむくみ、など

PMDDは、著しい情緒不安定、著しい苛立ちや怒り、対人関係の摩擦、著しい抑うつ、絶望感、自己否定感、著しい不安、緊張など精神的な症状が強く表れ、中には日常生活に支障をきたすほどの人もあります。

PMSの症状は20代から40代の女性に多く、言い換えれば女性として成熟している時期に起こると考えられます。現代では、社会進出している女性も増えてきていますので、一定の期間のみに精神的不安定さがあるということは、社会における女性の立場や働きに支障をきたす可能性があります。対処法があるので、ご自分のPMSを知らずに働きにくくなっているということは、大変不利なことだと思います。

PMSの原因

PMSの原因ははっきりとは分かっていませんが、女性ホルモンの1つプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌の大きな変化によるものだと言われています。生理前には、妊娠を準備するために増えていたこのプロゲステロンが、急激に減少します。子宮内膜を生理として排出する準備をするためのホルモンの変化ですが、この時にPMSやPMDDの症状が現れます。このプロゲステロンが減少すると、ガンマアミノ酪酸(GABA)やセロトニンといった、気分を落ち着かせたり不安感を取り除いたりする神経伝達物質がうまく働かなくなる仕組みがあります。

また、最近の研究で、PMSの症状がきつい人と、それほど症状が現れない人との生理前の、血中のコルチゾールや炎症性サイトカインのIL-1βを比べてみると、PMSの症状の強い人で高くなっているというデータがあります。女性の身体は排卵を「炎症」の一つとして受け止めて、このような物質が多く出ているのではないかと言われています。コルチゾールはストレスホルモンと呼ばれ、これが高い状態はストレスが高い状態と言えます。

PMSの治療

西洋医学での治療は、、主に「ホルモン療法」が行われます。月経前に変動するホルモン分泌を一定にコントロールするという治療です。また、他にも精神的な症状の改善に「抗不安薬」や「抗うつ薬」が使用されることもあります。

しかしこれらの方法はあくまで症状を緩和するだけの対症療法にすぎません現代医学では月経前症候群の原因自体がまだ明確でないため、根本的に治療する方法が確立されていません。

現代医学では原因不明と言われるような病気であっても、漢方の考えに基づいた治療を行っていく事が可能です。PMSは漢方では血(血行、ホルモン)の乱れを中心に、気(神経の動き)の乱れ、水(水分代謝)の乱れが影響して起こっていると考え、この中で最も重要な「血の乱れ」、つまり血行不良やホルモンバランスを整えることで改善していきます。

当店では、時間をかけて、問診をさせていただき、一人ひとりの体質を把握しながらその方に合った漢方薬をお選びしています。当店の治療法としては、基本的に、血行、ホルモンのバランス、気血水のバランスを整える漢方薬をベースとして、「炎症」に効果のある「重楼」という生薬を生理前の一週間服用していただく事で、陰陽のバランスを取り、効果を上げています。

「重楼」は中国雲南省の3000m以上の高台で栽培されるユリ科の植物で多年草です。肝経に入り、鎮静、抗炎症、抗腫瘤、鎮痛効果があり、中国では古来より重用されてきました。伝統的には慢性気管支炎やアトピー性皮膚炎、月経異常や精神不安などに用いられてきましたが、最近では、がんの研究で注目を集めている生薬です。

陽邪とは・・・

人間の身体は陰陽のバランスで出来ているといわれ、このバランスが崩れ「陽」が暴走すると炎症体質となり、様々な疾患、精神不安などのもとになります。

このような陰陽のバランスをとる力が「重楼」という生薬にはあるので、当店では上記のような服用方法で、ベースの漢方薬との相乗効果を上げています。

生活習慣で気を付ける事

PMSは生活習慣を改善することにより症状を緩和させることが出来ます。漢方の力で身体の中のホルモンバランスを整えながら、日頃の生活の中では次のようなことに気を付けましょう

カフェイン、塩分をひ控えましょう

カフェインには神経を興奮させる働きがああるので摂り過ぎはPMSの神経的症状を悪化させる可能性があります。コーヒーやチョコレートなど、カフェインを多く含む食品はなるべく控えるようにしましょう

塩分を控えることで体内に溜まっている水分量が減るのでPMSによるむくみを改善することが出来ます。

カルシウム、ビタミンB6の摂取を増やす

カルシウムを十分摂取することで、PMSの身体的、精神的症状が軽減されます。

カルシウムを多く含む、おからやお豆腐などの大豆製品、イワシなどの骨まで食べられるお魚、缶詰などを利用するのも手軽ですね。切り干し大根や、小松菜もお薦めです。

また、ビタミンB6もPMSの症状を緩和させると言われているので、摂取を増やすようにしましょう

ビタミンB6を多く含む食品には、赤身肉、鶏肉、マグロ、バナナ、牛レバー、カツオなどがあります。冷凍すると減少するのでなるべく新鮮なものを取りましょう。ビタミンB6はエネルギー代謝の補酵素として重要なビタミンです。神経伝達のサポートの働きもします。神経伝達物質にはGABAやセロトニン、ドーパミンなどがあり、これらはアミノ酸によって体内で合成されます。ビタミンB6はアミノ酸の代謝とかかわっているため、神経伝達の合成を促進する作用があります。心を落ち着かせたいときに取り入れたい栄養素です。また、ビタミンB6は、エストロゲンの代謝に関わっているともいわれ、ホルモンの働きを整える働きがあります。女性に有り難い栄養素と言えます。

ストレスを上手に解消しましょう

PMSはストレスが高い状況だと症状が強く出ると言われています。知らず知らずのうちにストレスは溜まっていたりしますが、軽い運動や、有酸素運動など体を動かすことや、たまには、好きなことに集中するのも気分転換になります。やらなくてはいけない事から頭が離れなくても、あえて忘れる時間を作ってみましょう

ご自分がPMSだと気づかづにやり過ごしておられる女性も多いのではないでしょうか、社会進出をする女性が増えてきている中、程度の差はありますが、8~9割の女性にこのPMSの症状があると言われています。漢方薬の服用と、養生をすることで、仕事の効率や生活の質を向上することが出来ます。是非、お気軽にご相談くださいませ。

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