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2020年12月

生理前の憂欝、「うつ」かしらと不安になっていませんか?

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 生理前になると「憂鬱」になるという人は、意外と多くいます。「憂鬱」になった時が生理前であると認識せずに、なんか「うつ」っぽいなあ、うつ病になるのかしらと不安になっておられる方も結構多いのではないでしょうか。特に、コロナウイルスのせいで、外出することに戸惑いがあり、多くの人がストレスを抱えていると思います。ストレスが高い状態だと、この生理前の憂欝も、感じやすくなる可能性があります。この「生理前の憂鬱」が生理前に限定している様ならば、それは「うつ」ではなく、PMS月経前症候群である可能性がとても高いです。このような症状を「うつ」と見分けるポイントは、生理が始まると「あれは何だったのかしら」と思えるほど、気分が変わるというところにあります。本当に「うつ」になりかけていたら、生理前でも生理中でも憂鬱な気分は変わりません。そんなところで見分けていただいて、もし生理前に限定しているようでしたら、それに対応して、漢方薬などが有効です。

 ところでこのPMS(月経前症候群)、最近では、マスコミなどでもよく取り上げられるようになり、かなり知られるようになりました。このPMS, Premensutrual Syndromeの事で、 直訳どおり月経周期前の症候群です。これは女性なら程度の差はありますが、7~8割の人が何らかの症状があると言われています。月経予定日の大体1週間から3日くらい前になると、心身不安定になる症状のことを言います。ちょっとしたことでイライラしたり、身近な人とケンカしやすくなったり、否定的になったり、涙もろくなったり、落ち込みやすくなったり、集中力がなくなったり、頭痛やむくみ、ニキビが出たりといった様々な症状が、周期的に生理前になると現れ、生理が始まると(または生理が終わると)何事もなかったかのように症状が治まる人が多いのが特徴です PMS の中で、特に心理的症状が極度に強い場合は、PMDD(Premenstrual Dysphonic Disorder)日本語で月経前不機嫌障害と診断されることもあります。無気力になる、理由もなく憂鬱になる、ちょっとしたことで死にたくなるほど落ち込む、というのは一人で抱え込んでしまう苦しさがあります。これらの症状が出たときに、PMS(PMDD)だと理解していないと「自分はなんてダメな人間なんだ、もしかしたら欝か何かの病気かもしれない」などと思ってしまう人がいます。特に普段有能で責任感の強い人だとそんな自分がゆるせなくて、大きく落ち込んでしまう傾向があります。しかし、PMSを知ってさえいれば、また来た、と受け流したり、生理が来れば収まると思うことで不安な気持ちをコントロールできるかもしれません。

 PMSは生理前にエストロゲンとプロゲステロンというホルモンが急激に低下することで、脳内のセロトニンという伝達物質が混乱を起こし、分泌異常を起こして低下することで、心理的トラブルを引き起こすのではないかと考えられています。西洋医学的な治療法は、ホルモン剤や、抗不安薬、抗うつ薬などを使い、PMSの症状を抑えます。しかしこれらのお薬は対症療法ですので、毎月服用して、その時をしのぐということになり副作用の心配もあります。

その点、漢方薬は、対症療法ではなく、継続することにより、体質を変えていき、ホルモンの急激な変化による混乱を起こしにくい体質を作るという働きがあります。昔から、「漢方薬は女性の強い味方」と言われていて、私もそれを毎日実感しています。漢方薬は、1剤でいくつもの症状に効果がある、言い換えれば、原因から治していくので、いろいろな症状が順番に改善していくお薬であると言えます。そのため、多様な症状が出るPMSには最も適した治療法と言えます。

 漢方の治療では、体の中で「気、血、水」のバランスを整える事で心身共に健全な状態を作っていくことを目指します。PMSでは生理前のホルモンの急激な変化により「気、血、水」のバランスが乱れてしまうことにより症状が現れます。また、日頃からホルモンバランスの悪い人は症状が強くなると考えられます。このようなホルモンバランスを整えることは、漢方薬の得意分野であり、さらに「気、血、水」のバランスをよくすることで、PMSの症状は格段に楽になる人が多いです。当店のお客様の中には、こんなに楽になるのなら早く飲めばよかった、そういえば生理前にはものすごく子供を怒っていたのに怒らなくなった、主人とケンカしなくなった、職場での人間関係が改善した、と喜んでいただいています。

 とにかくPMSの症状は、無い人の方が珍しいというほど誰でもが経験している症状です。自分だけかしらと抱え込まずに、気軽にご相談ください。何せ本当に漢方薬は、女性の味方なのですから。「生理前の憂鬱」はうつ病とは違うメカニズムで起きています。是非漢方の力を役立ててみてください。

 

 

 

最近の話題、ビタミンDとコロナウイルス重症化

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 最近では、マスク、手洗い、蜜を避ける生活にも慣れてきた今日この頃ですが、コロナウイルスに感染しないためには、何より免疫力を維持、向上することが大切です。インフルエンザや風邪と同じように、コロナウイルスとの接触があったとしても感染、発症する人としない人がいるのは確かで、それは本人の免疫力にかかっているのは間違いありません。 

 ところで最近の話題の中から、ビタミンDとコロナウイルス重症化についてのお話を取り上げたいと思います。ビタミンD は、ウイルス性呼吸器感染症に対する自然免疫系の維持に必須です。ビタミンDが不足していると、急性ウイルス性呼吸器感染症や肺炎のリスクが上昇すると報告されています。ビタミンD サプリメントが、実際にウイルス性呼吸器感染症の予防に有効という研究も報告されています。コロナウイルス感染症では、炎症反応が亢進し、肺炎や急性呼吸窮迫症候群(ARDS)、心不全、敗血症のリスクが高くなります。そして、心血管疾患や慢性呼吸器疾患、糖尿病、高血圧といった基礎疾患を有する人で、高い死亡率が示されています。また、これらの生活習慣病患者では、ビタミンDの不足や欠乏が多いこともわかっています

ビタミンD 低値はコロナウイルス感染症予後不良

欧州20か国においておいて、ビタミンD値と、コロナウイルスとの関連を調べた研究があり、血中のビタミンD値が低いと、コロナウイルスの罹患、死亡率が高いという相関が見出されました。特に高齢者においてビタミンD値が低値だったとのことです。米国では、ビタミンD欠乏が認められたコロナウイルス感染者に、高用量のビタミンDを投与したところ、ビタミンD値の正常化、入院期間の短縮、必要酸素量の減少、炎症の改善といった臨床的な治療効果が報告されています。また英国の別の研究ではビタミンD欠乏症ではコロナウイルス感染による重症化リスクが高いことが示されました。さらにコロナウイルス感染の予後不良群ではビタミンDが低値であることもわかっています。具体的には、1368人の新型コロナウイルス感染者を対象に解析が行われた結果、ビタミンDは 予後良好の患者(669人)に比べて、予後不良の患者(634人)で低値でした。

このようなエビデンスを基に、コロナウイルス重症化対策として、公的機関がビタミンD摂取を推奨する流れもすでに起こり始めています。

コロナウイルス感染予防に関するビタミンDのエビデンスを抜粋して取り上げてみました。コロナウイルスの高リスク群とされる人たちは基礎疾患を有する人や高齢者です。そして高リスクな人たちに共通して、顕著に不足しているビタミンはビタミンDです。コロナウイルス感染重症化予防のセルフケアとしてビタミンDサプリメントの利用も選択肢と考えられると報告しています。

 

当店で日頃よりお薦めしている、「チャーガ」は元々白樺に付いているキノコの一種で、15~6年かけて白樺の栄養分を吸い取り、白樺は枯れてしまいます。その他のキノコ(アガリクス、霊芝など)に比べて、抗酸化物質であるリグニンが多く、吸収しやすい形で存在しています。さらに代表的な栄養成分として、エルゴステロールというビタミンDの前駆物質を多く含み、体内に吸収されて、ビタミンDに変化します。当店ではその抗酸化作用に期待して、糖尿病、皮膚病、がんの再発予防を希望される方、自律神経のバランスをとるためなどにおススメしてまいりました。もちろん、免疫力向上が望めることから、インフルエンザ予防などにもお勧めしています。免疫力向上と、ビタミンD補給もかねて、この冬はさらに、この「チャーガ茶」をお薦めしていきたいと思います。当店では1日量5gを高圧にて煎じ代行していますので、高濃度の成分を濃縮して摂取することができます。液体なので吸収率も良いです。因みに「チャーガ」と呼べるのはロシア産のみで、当店ではロシア産のものを採用しています。右上の写真は白樺にチャーガが共生している写真です。