女性にやさしい漢方のお話
冷え症と女性疾患との関係は?
手、足、腰などに耐えがたい冷たさを感じる。こんな冷え性でお悩みの方も多いのではないでしょうか?冷え性は男性よりも女性に圧倒的に多く、高齢になるほど冷えを訴える人が増えて来ます。
冷え性とは。。。
身体の特定の部位の実を特に冷たく感じ、耐えがたい場合を言います。冷えを感じる部位は「手、足、おなか、腰、背中、肩」などで人によって様々ですが、一般的には「手、足」が冷える人が多いようです。
身体が冷えることで、、元々持っている病気が悪化することがあります。関節リュウマチ、喘息、膀胱炎、花粉症などは冷えにより悪化すると言われています。また、女性疾患である、子宮内膜症、子宮腺筋症などは、強い生理痛を伴う事が多く、冷えとの関係が深い疾患と言えます。
子宮内膜症、子宮筋腫、子宮筋腫をお持ちの方の経血の様子を尋ねてみると、多くの方が、レバー状の塊のような経血が出ることがあるとおっしゃられます。これは経血の量が、普通よりも多いことを表していると同時に、瘀血のを状況を表しています。瘀血体質は、血液の循環が悪く、滞りがあることを意味しています。子宮周りの血液の滞りがあるという事です。このような体質の人は、子宮内膜が厚く、又酵素の量も足りずに内膜を溶かし切れていないことから、経血がレバーのような塊として出てくると考えられています。瘀血は、子宮周りの冷えにより、血液循環が悪くなってしまっていることから起こります。また酵素の働きは体温が1℃下がると50%低下すると言われていますから、冷えはこのような病気の大きな悪化要素となります。
冷えは、元々は「気虚」という体質からから起こりますが、この「気虚」が「水滞」「瘀血」「血虚」などと絡み合って、病気を起こしやすい体質を作っていきます。現代では冷えは最も重要な改善すべきこと言えます。現代人はそれだけ、身体を冷やす生活をしているという事だと思います。
冷えが瘀血を作る
血液循環を良くして、瘀血体質を改善することでレバー状の血腫を作りにくい身体を作るために食生活は大切です。子宮筋腫や子宮内膜症、子宮腺筋症の人は肉類や乳製品など脂肪分の多い食事や、味の濃い食事、タンパク質の摂りすぎはNGです。肉類や、乳製品は筋肉を収縮させる働きを持つプロスタグランジンという物質の素になる脂肪酸が含まれていて、生理痛や炎症を悪化させる可能性があります。バランスの良い食事を心がけて、お味噌汁とご飯を基本とした和食がおススメです。また、甘いものが好きな人は、乳製品を使った洋菓子はできるだけ控えることをお薦めします。身体は食べ物からできています。食事は病気の改善に大きく影響します。
また、エクササイズをすることにより身体の筋肉量を増やすことは、体温の上昇や冷え性の改善には大変効果があります。筋肉が多いと基礎代謝が大きく、寒さに強い身体になると言われています。そして、筋肉は伸び縮みすることで血流をアシストしています。静脈血を心臓に押し上げているのは筋肉の力ですね。足のふくらはぎは「第二の心臓」と言われています。運動不足になっている人は、少しずつウオーキング、ストレッチをするなどの軽い運動から取り入れてみると、身体の冷えの改善が体感できると思います。
また、子宮疾患の人におススメなのは、半身浴です。子宮のある下半身から徐々に温まる半身浴でしっかりと身体を温めることは、大変有効です。今年の夏は、大変な猛暑でしたので、シャワーの習慣が通常化している人も多いと思いますが、是非半身浴を実行しててみてください。どんなに暑い日でも湯舟に入ると気持ちの良いものです。私は真夏でもずっと湯舟の入浴でした。深部体温はなかなか上げることが出来ません。日頃の習慣の積み重ねは大変重要です。
そして、現代人にとっての課題である、ストレスは交感神経を緊張させ、血管の収縮を起こし、気のめぐり、血の巡りを悪化させて身体の冷えを引き起こします。皆さんスピーチなどの前に、緊張からドキドキして手や足の先が冷たくなった経験はありませんか?ストレスはこの緊張を慢性的に継続させてしまう事により、冷えの原因になります。現代、ストレスのない人はいないと言えます。お休みの日には仕事を忘れて、ゆったりと好きなことに没頭できるといいですね。ストレスをできるだけため込まないようにして、気分を切り替えていけるといいと思います。
最後に食材で血の巡りを改善して、冷えを解消するものをご紹介させていただきます。
黒米、サトイモ、ゴボウ、黒豆、黒ゴマなどの黒いもの、納豆、お味噌、お漬物、甘酒、などの発酵食品。鮭、サンマ、いわし、サバ、にしん、ししゃもなどの魚、これらはオメガ3も含まれていておススメです。玉ねぎ、ブロッコリー、小松菜、チンゲンサイなどのみどりのお野菜、大根、人参などの根菜類は身体を温めます。
最後に漢方薬は、しっかりと身体の中から血の巡りを改善するのにお役に立ちます。お客様の体質は千差万別、その方の体質に合った漢方薬をお選びすることが私たち漢方薬局の重要な仕事になります。体質改善をしてみたいとお考えの方は、是非お気軽にご相談ください。
再び子宮頸部異形成について
こちらは国立がんセンターがん対策研究所の子宮頸がんとその他のHPV関連予防ファクトシートからの図になります。
子宮頸部粘膜上ではこのような形で軽度異形成~中等度異形成~高度異形成~扁平上皮がんへと進行していきます。高度異形成では上皮細胞の3分の2以上が異形成化しています。通常HPV感染後にその一部が持続感染を起こして、5年後~10年後以内に、中等度又は高度異形成などの前がん病変に進行すると言われています。健診などで、軽度異形成と言われた方はその80~90%の人が病変が自然消失すると言われています。そのため、当店では初めて軽度異形成と言われた方には、HPVに効果があると言われている、ヨクイニン製剤と、その方の体質に合わせて、免疫力を落とさないよう血流改善や皮膚の抵抗力を向上する処方をお選びして、正常化を目指していただきます。また、軽度異形成が長期間にわたって続いているお客様には、ヨクイニン製剤の中でも、菱の実やカシ、藤瘤などを配合した処方と免疫力向上を助ける漢方薬や腸内細菌を増殖させ、腸内フローラを整えていく商品を根気よく継続していただき、免疫力を向上していく事で快方に向かわれています。当店では中等度異形成と診断された方のご相談も多く、このようなお客様には生活環境も詳しくお聞きして、免疫力を低下させないよう改善していただき、ヨクイニン製剤の特別な処方に加えてウイルス全般に効果があると言われる生薬エキス、細胞賦活、細胞の異形成化を防ぐ生薬、腸管免疫の強化を目指していきます。軽度異形成に改善されても正常化するまで根気よく継続服用されることををお薦めしています。次にご相談の多い、中等度異形成の中でもHPVハイリスクの16、18型(ほかにもハイリスクはありますが特にこの2つ)が検出されているお客様は、通常の子宮頸部異形成のお客様より進行が速い場合があります。ですので特に免疫力を強化し、慢性疲労にならないよう生活も改善していただく事は必至で、やはりヨクイニンの特別な処方とウイルス全般に対する生薬、免疫力強化、細胞の異形成化を防ぐなどの対策を考えていきます。費用は3万円~5万円ほどになります。次に当店で最も多い、中等度異形成が2年以上継続しているお客様に関しても、中等度でハイリスクHPV16、18型が検出された方と同じような対策で、高度異形成を防ぐよう頑張って服用していただいています。子宮頸部異形成中等度が長い方に関しては上の図のように、上皮細胞とは言え広範囲に細胞の異形成化が進んでいます。何より根気よく毎日服用いただき、バランスの良い食事と睡眠、疲労の蓄積を避けていただく事がとても重要です。
とはいえ、子宮頸部異形成と診断されたからと言って神経質になり落ち込むことはありません。異形成がわかって定期的に検査を受け、対策をしていけば、放っておかない限りはがんに進行する人はそれほどおられないと思われます。軽度異形成、中等度異形成では、医療機関では治療は何もなく、経過観察のために3~6か月おきに受診をすることになりますので、漢方薬などの力を借りて自身の免疫力を向上し、改善を目指すお手伝いが出来ますので是非お気軽にご相談いただければと思います。高度異形成になると、医療機関では円錐切除やレーザー治療となるようです。高度異形成となれば治療を受けられて、再発しない様に予防をしていかれることをお薦めしています。
円錐手術後にHPV陽性や軽度異形成となられてたというご相談もいただいていますが、漢方薬などで改善しておられます。手術の前にご相談いただければ、体調を整えて手術に臨まれることで、再発防止にお役に立っています。円錐切除やレーザー治療の予定の方もお気軽にご相談ください。
漢方薬を初めて服用される方の中には、1ヶ月や2ヶ月で改善すると期待をされる方も多くありますが、子宮頸部異形成のように、長い期間をかけて細胞を変異させているような病態、特に中等度異形成以上の方は根気よく服用を継続することが必要です。異形成化した細胞を正常に戻していくわけですから、抗生物質で細菌を殺すようなわけにはいかないのです。異形成化した細胞は、自分自身の細胞です。正常に戻していくのは自身の免疫力が頼りです。軽度異形成の方の場合、免疫力のある人では半数の人が、自然に半年から1年くらいかけて正常な細胞になります。翌年も軽度異形成が続く人は自身の免疫力で正常化できなかったという事なのです。ですから漢方薬などの力を借りて、免疫力を後押しし、改善のための対策をされることをお薦めします。漢方薬などがお役に立てますので、根気よく服用される覚悟で始めてくださいね。
子宮頸部異形成とは言われていないが、ハイリスクHPV陽性と言われた、というご相談もあり、当店では短期間で陰性になられた方も多くあります。異形成にに至ってない場合は比較的短期間で改善されることも多いです。成年の女性で性交経験がある大半の人が一度はHPVに感染すると言われています。そしてそのほとんどが1~2年以内に自然に消滅して一部が持続感染をして、軽度異形成などに変化してがんのリスクの原因となると言われています。感染の再発予防にはヨクイニンがおススメですよ。
ヨクイニンの効果 ヨクイニンは特にHPVウイルスに効果があることがわかっている。
皮膚の新陳代謝を高めて古い細胞を押し出す力を向上する。つまり皮膚細胞のターンオーバーを活性化させることが知られている。
水分代謝を高め余分な水分を老廃物とともに排出するのを助けてくれる。
このような良い働きをしてくれるのは「コイクセノライド」という物質らしい。
ヨクイニンには肌のターンオーバーを高める働きがあることから、美肌効果がありシミや肌荒れに良いとされています。HPV陽性や子宮頸度異形成でなくても、毎日の健康維持や美容のために飲んでいくと一石二鳥です。
ヨクイニンは女性の味方ですね!!!
※但し妊娠中のヨクイニンの服用は避けた方が良いとされています。
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今年の夏の漢方 免疫力を落とさないためにも!! 煎じ薬が断然おススメです。
例年この季節になると「汗かきさんの漢方、生脈散」をお薦めしていますが、今年の夏は異常な暑さで、この「生脈散」では対応しきれない感じがしていて、他の処方をお薦めしています。やはりこんなに暑い夏には、漢方薬はエキス剤の顆粒や錠剤よりも「煎じ薬」が一番です。吸収が早く、吸収率もいいですよ!栄養ドリンクなんかより中身は優秀です!!
当店では、圧力をかけて煎じ代行させていただいていますので、ご自分で煎じる手間もなく、簡単に煎じ薬の効果を体感していただけます。特にお勧めなのが「清暑益気湯」という処方です。こちらの処方は名前の通り、清は清める、冷やすという意味合いを持ち、暑は暑さによる邪気の事で、暑気払いという言葉があるように暑さによるストレスを払うという意味です。益気は生きていくためのエネルギーの源「気」を益すという意味です。ですから名前の通りこの処方は、暑邪(暑さの邪気)を冷まし、体力、気力を回復させる処方であると言えます。熱中症、夏バテ、夏痩せに適した処方と言えます。気が減るという事は、消化吸収力の低下から代謝機能が落ちるという事。だるさや倦怠感と言った症状から、意欲低下、疲労倦怠感を伴ってくるような時に適しています。このような症状になる前に、のんでおくと、夏を元気に過ごせる処方と言えます。
こちらの処方の生薬構成は 人参、五味子、麦門冬、黄柏 当帰、黄耆、白朮、陳皮、甘草という9種類から構成されています。この中の黄色で書いています、人参、五味子、麦門冬は例年おススメしている「生脈散」の構成生薬です。発汗後の脱水症状を予防する処方も含まれています。さらに、だるさを改善する生薬である人参、黄耆、自律神経や栄養を改善する当帰、白朮、を配合、又何といっても熱を冷ます働きの黄柏を配合しています。こちらは冷やし過ぎずに、冷ますといった感じです。今年の夏にぴったりのこの処方を是非「煎じ薬」で飲まれることをお薦めいたします。
煎じ薬とエキス剤の違いは、何といっても煎じ薬は漢方薬の本来の形であるという事。そして煎じ薬はオーダーメードであるという事です。お客様の体質は千差万別、同じような症状でご相談に来店されても、お話を聞いてみると、本来の体質が違っていて、全然違う漢方薬をお作りするという事はよくあることです。その方に合った微調整が「煎じ薬」では可能なのです。また、煎じ薬は生薬を水から煮詰めてその成分を浸出させていますので液体ですから、消化吸収が良く効き目が優れています。当店では、その方に合っていると思っていた漢方処方が顆粒などのエキス剤ではなかなか効果が得られず、煎じ薬にしてみたらよく効いてきたという事も、よくあります。特にこの「清暑益気湯」のように最後に「湯」の字がつく漢方薬は、特に煎じ薬の方が効果が高いです。
当店ではこの処方を基本にお客様に合わせた内容にして、最小15日分よりお作りすることが可能です。煎じ代行させていただいて、液体のパックでお渡しできます。今年の夏は特別価格13000円税込でお作りさせていただいています。30日分は25000円税込です。予防的に服用される方でしたら、15日分30パックを1か月で服用されても、エキス剤よりは効果が良いですよ。お気軽にお問い合わせください。
また、夏に多い風邪はアデノウイルスが原因でノドの痛みが激しかったり、高熱が出たりすることが多く、頭痛も辛い症状です。さらに胃腸症状が長引く人も多いです。症状によって、漢方薬は色々な処方がありますが、特にノドが痛い熱の高い風邪には「「柴葛解肌湯」がおススメです。胃腸が弱っているような風邪には「参蘇飲」配合の風邪薬がおススメです。あまりの高熱でしたら解熱剤と一緒に服用することも可能ですが「柴葛解肌湯」は風邪を追い出す処方ですから、38.5℃以下でしたら飲まない方が良いと思います。
また、夏に多い「水いぼ」子供さんたちがプールでもらってきて、なかなか治らないイボですね。皮膚科に行くとピンセットでつまんで摘出する方法か、液体窒素による凍結療法で、どちらも痛みを伴います。免疫力が低下していたり、アトピー性皮膚炎でステロイド軟こうを塗っている人はうつりやすい傾向があります。この水いぼはヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスが原因で起こりますので、ヨクイニンが効果的です。ヨクイニンという生薬は飲み初めなかなか効いてくる様子がなく、2~3か月服用していると、急に効果が出てきて治ってきますので根気よく飲んでいくといいですよ。次々とできる水いぼの治療はストレスが大きいですから、ヨクイニンは有効です。さらに、「板藍根」という生薬はウイルスに対して良いとされていますので、ヨクイニンと一緒に服用すると不思議と早く効いてきます。当店では「板藍根」も「ヨクイニン」も煎じ代行をさせていただいていますから、お気軽にお問い合わせくださいませ。
ヨクイニンと言えば子宮頸がんの原因であるHPVも同じイボの仲間ですね。子宮頸部異形成と診断を受けられた方は同じようにヨクイニンと板藍根をお役立ていただくことが出来ます。さらに自身の免疫力を落とさないよう、夏バテに備えて漢方薬をお飲みいただく事は、改善にお役に立つと思います。
この夏元気で過ごすために、漢方薬をお役立ていただいてはいかがでしょうか?特に、色々な病気の治療中でいらっしゃる方はこの夏の暑さで疲れて、症状が悪化したり、検査数値が悪くなるとがっかりですね。病気というものはご自分の身体が何とか一生懸命治そうとしています。夏の暑さによるストレスで体力、免疫力を落とさないよう漢方薬の力をお試しください。それとともに、自身の生活で無理をしないよう、養生くださいませ。持病をお持ちの方は、今も身体は戦っています。体調を整えることが自身の戦う力を助けることになります。
「酒さ」や頑固な「ニキビ」などの皮膚炎でお悩みの方、腸活がおススメです。
若い女性から中年以降の女性に多く発症する「酒さ」という皮膚病に悩んでいる方は多いと思います。この皮膚病は治療法が確立されておらず、治療が難しい病気の一つとされています。症状としては、顔や首に赤身を繰り返し、ほてりの症状があります。丘疹や膿疱を伴う炎症が続きます。毛細血管が拡張して血管が目立つようになります。これらの症状は顔面に起こり、外見的にもストレスの原因となり、ストレスがまた病気を悪化させる悪循環となります。
最近ではこのような酒さや難治性のニキビ、など様々な皮膚病に腸内細菌が関係していると言われています。
最近この「酒さ」や「ニキビ」の原因がSIBO(小腸内細菌異常増殖症)ではないかと言われています。小腸内で細菌が異常に増殖し、小腸内にガスが発生する病気と言われていて、過敏性腸症候群もこれが原因ではないかと言われています。原因の一つとして、小腸の働きが悪くなることで、食べ物が小腸内に長くとどまり、腸内細菌が増加する。小腸の働きが悪くなる原因は、緊張やストレスにより交感神経が優位となり、自律神経のバランスが崩れることによると考えられます。また、年齢と共に胃酸の分泌が減ることにより小腸への細菌の侵入を防ぐ力が低下して、小腸に食物中の細菌が流入しやすくなります。また逆流性食道炎などで胃酸の分泌を抑えるお薬を長期に服用することで胃酸が減少し細菌を殺菌する力が低下することによっても同じようなことが起こると考えられます。腸内フローラが乱れて、悪玉菌と言われる腸内細菌が増殖することで、起こりやすくなるのです。
このSIBOは様々な病気の原因と言われていて、その中でも酒さはで代表的な疾患です。酒さ以外にも、腸の透過性が増すために起こるリーキーガット症候群(異物が全身の血管に漏れやすい症状)により、全身炎症が起こりやすくなり、血管系に影響を与え、様々な病気のリスクを上げると言われています。
特に皮膚病では、「酒さ」だけでなくニキビ、脂漏性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、乾癬、掌蹠膿疱症などが腸内細菌のバランスが悪くなるSIBO(小腸内細菌異常増殖症)が関連していると言われています。
また、酒さだと知らずに、単なる顔の湿疹だと思いステロイド軟こうを使用すると、血管拡張を誘発して症状が悪化するので注意が必要です。ステロイド軟こうで悪化するようなら、「酒さ」である可能性も高いという事になるようです。
注目される腸管免疫の強化
近年、様々な病気と小腸の免疫との関係性が明らかになってきています。腸管は、食品などの有益な栄養分を全身に取り込む一方で、病原菌や異物から身を守る防御機構の最前線として機能しています。驚くべきことに全抹消リンパ球の50~60%が腸管に集中しており、消化器系としての機能はもとより、人体最大の免疫臓器としての機能を持っています。
腸管には絨毛という突起があります。ここには小腸上皮細胞があり、食べ物を消化吸収するために働きます。また、腸管に存在するリンパ球はパイエル版、腸間膜リンパ節、など消化管関連リンパ組織として免疫応答を制御しています。このように小腸は全身の免疫司令塔と言っても過言でないほど、免疫に関して重要な働きをしています。ですから免疫に関連した疾患、さらには免疫と関係して微妙なバランスを取っている自律神経に関わる病気の根本だと言えるのです。
病気を根本から治していくためには、腸管免疫の強化が肝心要なんです。
当店では、腸管免疫を強化するために、「エンテロコッカスフェカリス菌」の製剤を採用しています。こちらの商品は、「酒さ」に関しての特許を取得しており、「酒さ」と言われた赤ら顔でお悩みの方々に数週間飲んでいただいたところ、赤斑、毛細血管拡張、顔面紅潮といった赤ら顔の症状が改善されたという報告があります。また「酒さ」の治療剤として用いられている抗生剤のミノサイクリンと比較して同等の効果が確認されています。また、重症度のニキビの方々に飲んでいただき、改善の使用例があります。
当店では、「酒さ」や「ニキビ」でお悩みの方に、その方に合った漢方薬と併用して頂く事で、改善されています。
また、この「エンテロコッカスフェカリス菌」の中に脂質代謝、特にコレステロールや中性脂肪の代謝に作用し、その血中レベルを低下させる活性がある物質が発見されました。ですから、脂質代謝が関係するニキビでお困りの方には特に良い働きをしてくれます。家系的に血管系の脳梗塞、心筋梗塞があり、高脂血症でお悩みの方は、是非お勧めです。また免疫力を強化する力については腫瘍壊死因子(TNF)を産生させる能力が高くなることがわかっており、このTNFの産生を上げるという事はガン細胞の自身の殺傷能力の向上につながります。
「酒さ」や難治性の皮膚病、頑固な「ニキビ」でお悩みの方は、腸内環境を整えて根本治療をしてみませんか?
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雲南重楼という生薬(アトピー性皮膚炎、喘息、子宮頸部異形成、がん)
最近当店で、お客様にお役に立っている「重楼」という生薬について。重楼という生薬は、雲南省の標高3000m以上の高台で栽培さユリ科の植物です。古来より中国では様々な疾患に使われている貴重な生薬です。有名な「雲南白薬」や「楼蓮カプセル」にも配合されていると言われています。(こちらは中国当局の機密事項ですのではっきりとは言えませんが)
この重楼は、免疫調節、抗炎症、、抗菌、異常細胞抑制作用があるといわれており、伝統的には慢性気管支炎、慢性皮膚炎、乳腺炎、月経異常(おそらく子宮内膜症や腺筋症)精神不安などの疾患に用いられてきました。最近ではがんの研究で注目を中国で一躍注目を集め、価格が高騰して入手が難しくなっているという事です。
アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、掌蹠膿疱症などの頑固な皮膚病について
当店では長年ステロイド剤を使用されていたアトピー性皮膚炎のお客様や、病歴の長い上記のような難治性の皮膚病の方に服用していただき、良好な結果になっています。この重楼は、炎症を誘発するタンパク質分子(サイトカイン)の産生を抑制し、炎症を鎮めるとともに、抗菌効果により、真菌類の増殖を防ぎます。アトピー性皮膚炎においてはこの真菌類の増殖を抑制することがかなり有用で、当店のお客様でも、アトピー性皮膚炎の病歴が長い方には必ずと言っていいほど、皮膚に真菌類が増殖していると思われ、これが皮膚の炎症とともにすさまじい痒みを起こしています。ステロイド剤を使用すると一時的に炎症を抑えて症状が落ち着いたかに思えますが、真菌類の増殖を促す働きがあるので、暑さなどにより真菌が増殖してくると、我慢できないカユミを起こしてきます。この重楼にはステロイド剤ほどではないですが、かなりの抗炎症作用がありますので、炎症を抑えながら、真菌類も抑えて、皮膚の回復を助けているような気がします。当店ではこのような辛い皮膚病でお悩みの方にとってこの「重楼」は救世主の様に感じています。
子宮頸部異形成
当店では、子宮頸部異形成のご相談を多数いただいています。お客様の状況は様々ですが、中等度異形成が長く続いておられたり、円錐切除術を受けられた後の異形成の再発などでは、大変悩まれています。お客様それぞれのお身体の様子をお聞きして漢方薬をお選びしていますので、処方内容は様々ですが、生理痛や子宮の疾患をお持ちの方もありますが、生理痛や月経過多、生理不順、又子宮筋腫、子宮内膜症のような子宮に関する症状がない方もあります。私の考えですが、子宮粘膜も皮膚の一部と考えられます。体調不良や体質的なところから、子宮頸部の粘膜の抵抗力が低下していることにより異形成を起こしていると考えられます。もちろん原因はHPVですので、ヨクイニン配合の漢方薬を服用いただきます。そのうえで、子宮の症状のある方は下腹部の血流を改善して抵抗力を増強しながらこの「重楼」を合わせてお飲みいただき、抗菌、抗炎症作用によりヨクイニン製剤との相乗効果が望めます。子宮頸部異形成とはそもそも、子宮頸がんの前がん症状と言えます。ですからガン前病変からの発がん予防効果があるとされているこの「重楼」ですので効果が期待できるのだと思います。HPVというウイルスは、真菌と同じように、健康であれば、自分の免疫力で増殖を抑えることが出来るものです、このような日和見菌に効果のある「重楼」は子宮頸部異形成に有効と考えられます。当店でも、「重楼」を併用することで、ヨクイニン製剤のみよりも早く改善されている症例が、多くあります。
がんの転移抑制にについて
がんのご相談で来店いただくと、その方の状況に合わせた漢方薬をお選びするとともにこの「重楼」という生薬を飲んでいただく事が多いです。体力、免疫力を改善することを主としてご相談をお受けしていますが、小さな転移の消失などではこの「重楼」という生薬がお役に立っていると思います。
その他
この「重楼」という生薬は、最も多く使われてきた経緯として、月経異常、月経過多、不正出血などがあります。中国国内では、子宮内膜症や子宮筋腫で、出血が重い症状に使用され、良い臨床報告があります。月経過多症に対しては300例中286例の有効例で90%以上の効果が出ています、当店でもご相談の多いこのような疾患に少しずつ服用していただき効果が出ています。
次に、胃の粘膜保護作用について、当店でも鎮痛剤の連用や逆流性食道炎などで胃の痛みや不快感を訴えられるお客様に、この「重楼」を空腹時にお飲みいただく事で、短い期間で症状が改善しておられます。京都薬科大学の研究によりマウスの胃粘膜を人為的に損傷させ、重楼サポニンを投与することで胃粘膜の損傷が優位に抑えられたという論文も発表されています。
また、精神不安については、古来より使用されてきている生薬の様です。最近の研究で重楼に含まれるサポニンという成分が、痛みや神経細胞の炎症反応を抑制するほか、脳内のセロトニン、βエンドルフィンの増加を助け、精神不安を和らげる働きが科学的に認められているという事ですので、応用を広げていきたいと思っています。
このように様々な疾患の改善に期待が出来るこの「重楼」を使ってお客様のお役に立てればと思っています。
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イボの原因はHPV、子宮頸部異形成の原因も同じ仲間です。WTTCがおススメ
顔のイボ(尋常性疣贅)にWTTCが奏功!
イボとは皮膚の一部が盛り上がってできる”できもの”の事を指す一般用語で、医学用語ではありません。医学的にはヒトパピローマウイルスが小傷から皮膚の内部から入りこむことによって発症するものを尋常性疣贅と呼びます。
また、他のウイルス感染によるものや、紫外線によるもの、また、ペンだこ、魚の目などのように皮膚の一部に慢性的な刺激が加わることによって生じるものがあります。
WTTCとは
WTTC(ダブリュティーティーシー)とは、藤瘤(ふじっこぶ・とうりゅう)、かし、菱の実(ひしのみ)、ヨクイニン、の4種類の生薬を組み合わせた生薬製剤で、各10~15gを一緒に煎じて用います。 厳密にいえば、漢方薬ではなく民間薬あるいは家伝薬の一種であり、古くから横須賀市の薬局で胃腸薬として使用されていたものが、昭和30年代に千葉大学医学部の外科(中山恒明教授)で手術不能のがん患者がこの煎じ薬で延命効果があったとして評価され、この千葉大学での研究の際に、生薬原料の名前からとって、WTTCという名前が付けられました。生薬のラテン名の頭文字が使われています。このWTTC製剤の製品は国内でも製造開いているメーカーが数少なく、貴重な製品になります。
このWTTC処方を使った使用例としては
カラオケの大好きな70代の女性のノドのポリープ
当店のお客様で、長年のお付き合いの70代の女性、カラオケが趣味で、ノドの炎症が起きないように、プロポリスの製剤や、漢方薬などをいつもお買い上げいただいていました。ある日ノドに何か引っかかるような気がするので、耳鼻科で見てもらったら、ポリープが出来ていると言われたとのこと。手術をした方が良いと言われ、しばらくカラオケはお休みするよう言われて、がっかりして来店された。胃のポリープにも効くと言われているこのWTTCをお薦めして服んでいただいたところ、5か月ほど経過したころに、耳鼻科で見てもらったら、ポリープが消えていたとの事。とても喜んでいただきました。
60代の女性 胃のポリープ
健診で胃の内視鏡検査をしてもらったところ、ポリープがあると言われた。健診ではポリープの切除はしてもらえなかったと来店された。昔胃がんに使っていた良い漢方があるからしばらく飲んでみたらとおススメしてこのWTTC処方を4か月間服用してもらったところ、内視鏡検査で胃のポリープが消えていたとのことで大変喜ばれた。
子宮筋腫 30代女性
8㎝と5㎝の子宮筋腫があるとご相談に来られた女性。このWTTC製剤と、子宮の血流を良くし、ホルモンバランスを整える漢方薬を併用して頂き、半年後に筋腫の大きさが6㎝と3㎝に縮小したとご報告をいただいた。
子宮頸部異形成中等度 30代女性
子宮頸部中等度異形成が一年以上続き、婦人科で手術をすすめられていた30代の女性。生理痛や生理不順もあったので、症状に合った漢方薬とWTTC処方を続けていただき、約4か月で軽度異形成に改善された。その後も処方を続けていただき正常になっていただきたいと思っています。
円錐切除後の子宮頸部軽度異形成 30代女性
子宮頸部高度異形成になったため、円錐切除術を受けられその後の健診で再び子宮頸部軽度異形成と診断され、がっかりされてご相談に来店された方、この方には体力をつけて皮膚の免疫力を良くする漢方薬と一緒にWTTC処方を服用していただいたところ3か月で正常細胞になられた。その後も体質改善を続けていただいています。
このように様々な症状にこのWTTC処方をお飲みいただいて、改善していただいています。ほとんどの方がこの処方を続けて服用されると身体の調子が良いと言われます。イボやポリープ、筋腫や子宮頸部異形成の改善だけでなく、元気になられて本当に良い処方だと思っています。これは含まれている、菱の実という生薬が虚弱体質に良いという文献がありその効果ではないかと思っています。加えて、配合されているヨクイニンの効果でお肌の調子が良くなります。女性には本当にうれしい処方です。
因みに、このWTTCの名づけ親である中山恒明千葉大医学部教授は、ドラマにもなった山崎豊子作の小説「白い巨塔」の主人公の財前助教授のモデルになった人だという事です。胃がんや食道がんの国際的な名医であった中山准教授がこの民間薬について研究し、医学誌に発表されたという事です。
昔の民間薬の中に西洋医学の名医が注目するような処方があったという事は、大変興味深いことだと思います。
春先は膀胱炎の季節 慢性の膀胱炎かなと思ったら、是非ご相談ください。
膀胱炎を繰り返している人は、意外と多いのではないでしょうか?12月、1月の真冬よりもこの、2月~3月の春先にご相談が多くなります。これは寒暖差による冷えから膀胱の血流が悪くなるという事と、やはり春は解毒の季節、炎症を起こして体内の毒を排出しようとする季節によるところもあるのかもしれません。この繰り返す膀胱炎は、罹った人にとってはかなりのストレスです。膀胱炎の症状があって、医療機関に罹り、尿検査で膀胱炎とわかると、抗生物質が処方されます。5~7日間服用して、そのままよくなると良いのですが、そのまま何となく症状が続き、医療機関で尿検査をしてもらうと、菌はいないので治っているはずと言われます。こんなときには、膀胱炎で荒れた膀胱粘膜の修復がまだできていないと考えられます。免疫力の低下している人では、7日たってもまだ細菌が尿にみられる方もありますがそんな方はさらに抗生物質の服用が必要です。膀胱炎の症状は細菌の有無にかかわらず
①排尿時の下腹部痛 尿道がヒリヒリする
②何度もトイレに行きたくなる(頻尿)
③血尿
④尿が濁る
などの症状が現れます。人によっては、良かったり悪かったりで、1か月も症状が続く人も少なくありません。
慢性的に膀胱炎になるのは何故でしょう?
若い人でも、過労や冷え、出産や育児などによる消耗から膀胱の機能が低下して、膀胱炎を繰り返す人もありますが、加齢により腎が虚して生命力が低下してくると、膀胱の機能が低下しやすくなります。さらに、女性は男性に比べて尿道が短く、大腸菌などが侵入しやすいと言われています。さらに加えて、更年期を過ぎてくると女性ホルモンの低下により、膣の中に存在している常在菌が減少してきます。この常在菌は膣の中で大腸菌などの有害菌の増殖を防いで、子宮を守っています。この常在菌の中でデーデルライン乳酸桿菌と呼ばれる乳酸桿菌が膣の上皮細胞を食べて乳酸を産生し、それが膣内のPHを酸性に保っていて膣内を清潔に保っています。この乳酸菌は通常、正常なおりもの(帯下)のなかに存在して陰部の大腸菌類の繁殖を抑えていると言われています。
閉経後には女性ホルモンが急激に低下するので、膣粘膜が萎縮し、おりものの量も低下するため、膣の常在菌が減り、陰部の菌の繁殖を抑える力が低下します。このような理由から更年期以降老年期の女性に慢性に繰り返す膀胱炎が増えているのではないかと推測されます。
抗生物質によって膀胱の中に繁殖した菌を殺すことが出来ますが、炎症によって傷害された膀胱の粘膜を修復するのは自分の力です。抗生物質は修復を助けることが出来ません。そんな時には、漢方薬を併用すると、膀胱の血流を改善し、止血や炎症を鎮めて自ら修復する力を助けてくれます。症状が治まらないからとダラダラと抗生物質を続けていると、菌の耐性が起きて抗生物質が効きにくくなります
ただ、自己免疫力が低下している人などでは、通常の5~7日の抗生物質の服用では完全に菌が消えてしまわない方もあり、追加の抗生物質を服用することは必須です。ほおっておくと、膀胱の菌が尿管を逆行して腎盂まで到達して、炎症を起こすことがあります。これは腎盂腎炎という事になります。高い熱が出ることも多く、倦怠感や悪寒など体調に大きく影響します。点滴での抗生物質になることもありますが抗生物質はしっかり服用する必要があります
膀胱炎を繰り返す人の中には膀胱の筋肉が緩んで排尿後にもいつも残尿があるとか、結石や腫瘍がある場合もありますので一度検査を受けられと良いと思います。ただ、免疫力の低下や、膀胱の筋肉が弱って下がっている人、間質性膀胱炎や慢性膀胱炎が疑われる人には漢方薬がおススメです。
慢性膀胱炎と間質性膀胱炎の違いは、慢性膀胱炎の場合は、主に免疫力の低下により、菌による膀胱炎を何度も繰り返します。何度も抗生物質を使うので、だんだんと耐性が発現して、抗生物質の効き目が悪くなってきます。膀胱の筋肉のゆるみによる残尿などもこの慢性膀胱炎の原因になると思われます。一方間質性膀胱炎は、今のところ原因がわかっておらず、菌による膀胱炎ではないという事は確かで、尿の検査で菌が見つからない膀胱炎です。この二つの膀胱炎は西洋医学では治療が難しい膀胱炎とされていて、漢方薬による治療が効果を発揮します。一般的に、慢性の疾患はどんな分野でも漢方薬の治療が有効なことが多く、このような長引く膀胱炎でお悩みの方には、是非お試しいただきたいと思います。漢方の視点で考えると、菌の感染もないのに炎症が継続するという事は、膀胱粘膜の修復不良や冷え、血行障害を一番に考えます。漢方薬は元々その病気が起こ原因を探る治療法です。特に間質性膀胱炎は原因が特定できずに炎症が起こっているという事ですから、瘀血を改善することと、出血しやすい状態を改善することが必要であり、また膀胱内の粘膜を健康な状態に保つという事を目標に治療していきます。漢方薬はこのような症状を時間を少しかけて治していくという事が得意なのです。
漢方薬には腎を補うものが存在していて、腎(ホルモン、泌尿器、成長)の力を助けて、ホルモンの働きを良くしていくものもあります。当店で慢性の膀胱炎におススメしている「地黄」という生薬をしっかり配合した漢方薬は、年に何度も膀胱炎を起こしているお客様におススメして、良い効果が出ています。「地黄」という生薬は身体の潤いを引き出し、年とともに減少してくる肌の潤い、唾液、涙、関節の潤滑液、さらにはホルモンの働きを助けて、女性の常在菌(デーデルライン乳酸菌)が存在するおりもの(帯下)を助けます。それにより、膀胱粘膜の修復力も向上し、抵抗力もついてきて、膀胱炎に罹りにくくなります。また、足腰の弱りや筋力もついてくるので、少しずつ膀胱の筋肉も強化していきます。くしゃみや咳をした時の尿もれも起こらなくなったと喜んでいただく方も数多くあります。
また、阿膠という生薬は、膀胱炎の時に服用される一般的な漢方薬、猪苓湯にも配合されていますが、止血、補血の働きがあるので、急性の膀胱炎の時に潜血が出る人には特に効果的です。阿膠はロバの皮を、山東省の東亜の水で煮詰めて作られていて、タンパク質のコラーゲンを多く含み、アミノ酸の組成として、グリシンやプロリン、オキシプロリンなどを含みます。これらの成分により止血作用、補血作用があると言われ、補陰作用もあることから膀胱粘膜の修復に役に立つと考えられます
当店おススメの阿膠とプラセンタを配合したサプリメントでも、繰り返す膀胱炎が良くなったと言われる方が多数おられます。オンラインショップでご購入できます!!
このように漢方薬は様々な面で女性が元気に生活する手伝いが出来ますよ。
繰り返す膀胱炎症状でお悩みの方は是非お気軽にご相談ください!!!
ご相談はお気軽にこちらから Line でのご相談はこちらから オンラインショップはこちらから
子宮腺筋症や子宮筋腫の月経過多による貧血でお悩みの方に「阿膠」
当店では、子宮腺筋症、子宮内膜症、子宮筋腫のご相談を多くいただいています。中でも、40代後半くらいから、これらの症状が重く表れてきて、それまで何ともなく過ごされていた方が、痛みと経血の多さに悩まれてご相談をされています。一般的にはこれらの病気は、子宮周りの瘀血によるものとされており、駆瘀血薬と呼ぼれる漢方薬が選ばれることが多いです。しかし経血過多のお客様の場合には、まずは補血と止血を第一に考えてから瘀血の対策をとるという方法をご提案しています。そんな時に大いに活躍してくれるのがこの「阿膠」という生薬です。
「阿膠」とはロバの皮を長時間煮だして、作られる膠のようなものですが、写真にあるような山東省の水を使って古来からの方法で作られたものが良いとされています。山東省東亜県にはミネラル豊富な水が湧いておりその水で作られた「阿膠」は一級品とされています。高価な生薬で、品質の良いものは光沢と透明感があり臭いもなく夏でも柔らかくならないと言われています。阿膠を飲んでいた楊貴妃や西太后は艶やかな肌をしていたと言われています
「阿膠」の働きは、補血、止血、滋陰(潤いを養う)
この阿膠は補血薬と言われていて養血の働きがあり、血虚を改善する働きがあります。止血に関しては「凝固血絡」するとされ、つよい止血作用を持つので、出血全般に広く用いられる。阿膠が補血、滋陰の効能をもつことから。血虚、陰虚の出血に最も適する。血虚、陰虚の崩漏(不正器出血・切迫流産など)には四物湯を基本にし艾葉などと用いる。
不足した血を補う「補血作用」、色々な出血に「止血作用」、不足した潤いを補う「滋陰作用」、肺の渇きによる乾燥した咳に「潤肺止咳」 特に血虚による貧血に対して補血作用があり、又様々な慢性の出血を止める止血の働きがあるというところで、女性の不正出血や、月経過多には欠かせない生薬になります。
阿膠を使った漢方処方には、猪苓湯、黄連阿膠湯、温経湯、芎帰膠艾湯、などがありますが、現在この「阿膠」がものすごい勢いで高騰しているため、本物の山東阿膠を使っているメーカーは少なく、ほとんどがゼラチンを使っています。ゼラチンでは止血効果や補血、滋潤効果が不安です。当店では製品内容を吟味して、山東阿膠を使用したメーカーのみを採用しています。
さらにこの阿膠は肺・腎を潤す働きがありますので、長引く乾咳などにも良いとされています。
このように、補血と止血の強い働きを持つ阿膠ですから、子宮の疾患がない人でも、何となく経血の量が多いのかなあ~、貧血でよく引っかかるな~という人は気軽にこの阿膠配合のサプリメント「王妃アキョウ」をご利用いただくのはおススメです! 生理も順調になり、美容にもいいので一石二鳥ですよ!
阿膠について詳阿しく知りたい方はこちらをどうぞ オンラインショップ「王妃アキョウ」はこちらから
当店では子宮腺筋症、子宮筋腫のご相談の中で、月経過多のお悩みを多くいただいています。中には救急車で運ばれて、輸血をされた経験をお持ちの方もあります。そんなな中でこの阿膠という生薬がなければお役に立てなかったと思う事が何度もあります。そして、これらの疾患をお持ちの方では生理痛の激しい方も多く、処方の組み合わせによりこれらの症状を改善していく方法を選んでいます。
当店のお客様の漢方使用例
子宮腺筋症 40代前半女性
ご相談いただい時には、生理痛も月経の量もかなりきつかったため、医療機関でディナゲストを服用中でいらっしゃいました。6か月の予定なのであと一ヵ月で服用終了になるとのことでした。その後は様子を見て症状が戻ってしまうようなら子宮全摘の手術が提案される予定。手術はなるべく避けたいとのことでご相談をいただきました。この方はディナゲストを服用される前には、救急車で運ばれるほどの月経過多で輸血を経験しておられます。現在は5か月間生理が止まっているので貧血の症状はなく、子宮腺筋症の体質改善である瘀血の改善を主に念のため阿膠を含む処方と合わせて服用を開始していただきました。ディナゲスト終了から3か月目くらいから少し経血の量が増えて来ましたが、以前のような大量出血はなく過ごせています。現在は念のため、阿膠を含む処方を主にして、瘀血改善の処方を半量に変更して継続していただいています。時々経血に塊のようなものが混じりますが、生理痛もそれほどきつくなくしのげています。医療機関からは手術の提案は出ていません。生理の時は少し貧血気味になりまた回復するという状況ですが、元気に過ごされています。もうすぐ1年になりますのでこのまま漢方薬を服用しながら元気に過ごされますようサポートさせていただければと思っています。
子宮腺筋症は年齢とともに進行していき、子宮が大きくなります。それに伴い月経時にはがれる子宮内膜の量が多くなり止血の働きが十分でなくなるため、月経過多や貧血が起こります。女性ホルモンのエストロゲンに依存して発症するため、妊娠により軽快し、また閉経により縮小し改善に向かいます。若い時から、生理痛が激しく経血が多いと感じる人は、漢方薬を試していただきたいと思います。若い方は婦人科の受診が敷居が高いと言われますが、漢方薬局に気軽に相談してみてはいかがでしょう。漢方薬は女性の生理の症状を得意とします。若いころの辛い生理痛が子宮腺筋症の前触れだったとすれば、漢方薬で進行を防ぐことが出来るかもしれません。子宮腺筋症や子宮筋腫は40歳を過ぎるころから厄介な症状を起こしてきます。健康な女性には本当は生理痛はないのです。生理痛があるのは当たり前と思っている貴方!それは勘違い。是非、生理痛のない快適な生活を手に入れてください。
冷え性でお悩みの女性に! 冷えは万病のもと
手、足、腰などに耐えがたい冷たさを感じる・・・。こんな冷え性でお悩みの方は多いのではないでしょうか。冷え性は男性よりも女性に圧倒的に多く、高齢になるほど冷えを訴える人が増えて来ます。「冷えは万病のもと」とはよく知られた言葉ですが、冷えによる血行障害は全身の病気の引き金となります。特に「がん」は低体温が大好き!居心地が良いようです。冷えの状態は交感神経に大きく傾き、血行不良引き起こし病気の原因となります
もしも体温が1℃下がったら・・・?(理想体温は36.5℃~37℃)
●免疫力は免疫力は37%低下(風邪や色々な感染症、病気に罹りやすくなります)
●基礎代謝が低下(太りやすくなります)(1日200~500kcal代謝が低下し、30日で1~2㎏の体重増加)そうなんです!冷えるという事は太りやすくなるのです。
●体内酵素の働きが50%てい低下(栄養の消化だけでなく、エネルギー産生も低下し、疲れやすく、免疫力も低下しやすい)
このような状態が続くと、どうなるでしょう・・・?病気になりやすい身体を作ってしまいます。
このような病気の前の段階の事を漢方では「未病」と言います。
未病は漢方相談薬局の得意分野です。病気になってしまってしまってからより、未然に防ぐ方が賢明です!!冷え性ぐらいと思わないでお気軽のご相談いただきと思っています。
冷え性と他の病気との関係は
身体が冷えることで元々持っている病気が悪化することがあります。「関節リュウマチ」「喘息」「膀胱炎」「花粉症」は冷えで悪化する病気と言われています。さらに、心身の不調をきたすこともあり、中でも痛みとの関係が深いようです。漢方の言葉で「不通則痛」という言葉があります。「通じざれば、すなわち痛む」と読みます。体内での気・血・津液の流れがスムーズでないと、痛みが生じるという意味です。これは冷えにより痛みが生じるととらえてもよいと思います。身体が冷えて、血行不良となり、さらに新陳代謝機能も悪くなり、「頭痛」 「月経痛」「腹痛」などの痛みのが症状が起こると考えられています。また、「足や顔のむくみ」「耳鳴り」「めまい」などの症状が起こることもあります。
冷え性と冷え症の違い
「冷え性」は冷える性質ととらえ、「冷え症」は冷えの症状ととらえます。現代医学では、冷え性という病気はなく、冷えるという体質的なものと考え、検査で何か異常がなければ治療の対象から外れてしまいます。「心臓病」「甲状腺機能低下症」「膠原病」などの原因が特定されれば治療の対象となります。
つまりただ冷え性という訴えのみでは対処法がなく現代医学が不得意とする分野と言えます。
漢方では
冷え性を他の病気と密接に関係している重要な症状として捉え、積極的に治療します。この冷え症の治療に当たっては、色々な角度から診ていきますが、いくつかのタイプに分けて説明いたします。
血行不良タイプ
体内でつく作った熱(産生熱)を身体の隅々まで運ぶ血液の循環が悪いタイプ。生理不順、生理痛、顔色が悪い、皮膚があれやすいなどの症状を伴う事が多いものです。若い女性から、中年に多いタイプです。当店でご相談の多い「子宮腺筋症」や「子宮内膜症」「子宮筋腫」の方は、子宮の血液循環が悪く血瘀を生じているために、強い痛みを伴う方が多いと考えられます。病気になる前に子宮が冷えた状態だったと考えられます。血行を改善して、子宮の血液循環を良くしていきながら改善を目指しています。
新陳代謝低下タイプ
体内の各機能(新陳代謝機能)が低下して産生する熱量が少ないタイプです。身体がだるい、疲れやすい、食欲がない、風邪をひきやすいなどの症状を伴う事が多いものです。中年女性から高齢女性に多いタイプです。歳をとるにつれ代謝が低下することによる原因が大きいです。この新陳代謝の低下を少しでも送らせて、健やかに歳を重ねていく漢方薬があります。老化の進行を遅らせると言っても過言ではない。そんな漢方薬があるという事は嬉しくなりますね。歳をとるという事は要するに身体が冷えていくという事です。
このほかにも血行不良や新陳代謝機能低下によって、体内に不要な水分が溜まって冷え性を起こす「水分停滞貯留タイプ」もあります。このタイプはむくみ、めまい、頭痛、頭重などの症状を伴う事が多いものです。このような人には漢方薬に加えて、コエンザイムQ10 いう酵素を取り入れていただくと、むくみが取れ、身体が軽くなったと喜ばれています。新陳代謝を上げることが出来ます。
漢方では、このように冷え性がどのタイプなのかを捉えた上で漢方薬を考えていきます。このその人に合った漢方薬を選ぶという事が、なかなか大変で難しいのです。日々の研鑽と積み重ねた経験によって選薬をさせていただいています。
冷え性の養生法
冷え性の大きな要因は血液循環障害ですから、普段の生活の中では身体を締め付けるような下着をつけることはやめましょう。また歩きにくい靴も足に無理な負担をかけ血液循環を悪くします。はハイヒールなどは避けたいところです。また、朝食を取ることは1日のエネルギーを補給するために必要です。体温を保つためにはエネルギーが必要なのです。食べたものからエネルギーは作られます。当たり前のことですけど。エネルギーの素となる炭水化物、脂肪、タンパク質はもちろんエネルギーを作るための潤滑油となるビタミンやミネラルもバランスよく取ることが大切です。
食物の中には、身体を冷やす働きのあるものと、温める働きを持つものとがあります。漢方の世界では、黒いものは腎を補い身体を温めると言われています。冬に取れる根菜類のゴボウや里芋、黒豆、黒ゴマ、などは冷え性の人にとっては良い食材と言えます。また、調味料として、生姜を使うと身体が温まります。生姜は熱を加えると体を温める働きがあると言われています。冷ややっこにのせる生姜は温まらないですよ!身体を冷やす食物は、夏に取れる夏野菜です。トマトやキュウリ、ゴーヤなどは、身体の熱を冷ましてくれます。1年中食べることが出来ますが、冷え性の人は避けた方が良いでしょう。若い方の中には何が夏野菜なのかわからない人もおられます。それくらい年中売っていますね。また、手足の先が冷える人は、ビタミンEを多く含むアーモンドなどのナッツ類、納豆、レバー、などがおススメです。
身体を動かす事はとても有効です。運動することで血流が促進され、全身が温まります。血液が全身に送られることで、細胞が活性化し、新陳代謝が高まります。また運動によって筋肉量が増加すると、熱量を産生する力が増えて来ます。自律神経の機能も高める効果があるので冷えにくい身体を作ることに繋がります。歩く時間を少し増やすだけでも冷えには効果があります。継続は力となり新陳代謝アップになり疲れにくい身体になります。
冷え性は病気の引き金になります。冷え性ぐらいと思わないで、お気軽にご相談くださいませ。
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