2015年03月30日

更年期障害の原因・・・老化

桜が咲き始め春らしくなってきました。

皆様お身体の調子はいかがでしょうか?漢方では

冬は閉臓(陽気を体の中に納めておく)

春は発陳(新陳代謝を高めて古いものを体から追い出す)

と言われています。冬には春の活動に備えてエネルギーを蓄えておくべきところ動きすぎて、春に新陳代謝を高めて活動するのにエネルギーが足りなくなってしんどくなっている人を見かけます。漢方では陽気を使い果たし陰を損ねているとみます。花粉症はこの春になって陽気が追いつかない症状といえます。どんどん増えていますね。

ところで年をとることを漢方では「腎虚」といいます。字のごとく腎が虚してくるということです。

漢方でいうところの「腎」とは西洋医学でいうところの腎臓などの泌尿生殖器以外に内分泌系や免疫機能などの働きも含まれ五臓六腑の根源ともいうべき重要な臓器とされています。

「黄帝内経」という昔の漢方の書物に

「五十歳、肝気始めて衰え、肝葉(髪の毛)始めて薄くなり、胆汁(決断する事)始めて減り、目始めて明らかならず。六十歳心気始めて衰え(精神や心臓) 憂悲に苦しみ、血気解堕(精神が弱くなる)し、故によく臥す(よく横になる)、七十歳、脾気虚し、皮膚枯る。八十歳、肺気虚し、魄(はく)離る(五感が弱まる)。九十歳、腎気焦(やつ)れ四臓経脈空虚たり。百歳、五臓みな虚し、神気(精神)みな去り、形骸独り居りて終わる(亡くなってしまう)。」とあります。

50歳といえば更年期の頃ですから、更年期は漢方でいうところの腎虚ととらえて考えていく必要もあります。更年期頃から骨密度が急激に下がって数年で骨粗しょう症と言われる方や、白髪も急に増えてきたり、老眼がさらに進んできます。更年期障害はこのような腎虚の症状に加えて自律神経の症状で汗がワッと出たり、憂鬱になったり、眠りにくくなったり、妙に体がだるくて動く気力がなくなったり色々な症状が現れます。腎虚の漢方といえば、内分泌系も高め骨を丈夫にする働きがありますから、このころから老化予防もかねて腎を補う漢方と精神症状やその他の症状に合った漢方薬を合わせて続けていくと、快適に年を重ねていくことが出来ると思いますよ。

老化には

 身体的老化現象

 動作が緩慢、身体的に弱弱しい、疲労回復が遅い、動悸しやすい、腰膝酸軟無力(足腰が弱って力が入らない)、視力低下、聴力低下、排尿異常。などなど

 精神的老化現象

 反応が鈍い、精神的に弱弱しい、理解力が減退、考えがまとまらない、臆病、易驚、自信がない、志が低い、信念がない、意志薄弱、仕事・趣味・習い事が続かない、新しいことにトライできない、健忘、痴呆(認知症)、不眠、多夢、疎外感。

悲しいかな思い当たる事がたくさんありますね。更年期障害はこの老化の入り口ともいえます。この時期を上手に過ごすお手伝いが漢方にはできます。

老化を予防するには、精神的な老化の速度を緩めることがとても大切です。これからの高齢化社会生活では精神的老化現象がきわめて深刻です。特に社会・家族からの疎外感は老人性うつ症の重大な原因になります。精神的に充実していると身体的にも充実して、痺症(神経痛、関節痛)の進行防止に繋がります。

つまり、気、血、精を充満させておくことが大切です。

更年期かなと思ったらその先の年をとっていくことを考えながら体を慈しんでいきましょう。当店にはそのための素晴らしい漢方薬があります。是非お気軽にご相談ください。